トヨタの収益力 再加速

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   トヨタ自動車の収益力が再び加速しそうだ。2007年3月期の連結営業利益は06年3月期見込み比13%増の2兆円に迫る見通しだ。06年から08年にかけ、世界全体で計100万台規模の生産能力増強が可能となり、これまで足かせとなってきた労務費や減価償却費負担などを吸収できるだけの収益基盤が出来上がるからだ。

能力増強投資が一斉に開花する

   ここ2年のほどのトヨタの業績は、需要の伸びに供給が追いつかず、事実上の足踏み状態にあった。05年3月期の営業利益は1兆6721億円と前期比ではわずか0.6%の伸び。06年3月期も「円安」というフォローの風に恵まれながら前期比5.4%増の1兆7,600億円程度にとどまる見込みだ。しかし、07年3月期以降は04年から世界規模で進めてきた能力増強投資が一斉に開花する。
   まず最大の収益源となっている北米では、06年後半に米テキサス州で年産能力20万台のトラック新工場が稼働するのをはじめ、08年末にはカナダでSUVを専用とする同15万台規模の第2工場が完成。これにより同地域での生産能力は計188万台に膨れ上がる。
   またアジアでは06年1月に小型乗用車「カローラ」などを生産しているタイ・ゲートウェイ工場の能力を年産11万台から20万台へと引き上げたのに続いて、06年半ばには中国・広州に同じく10万台規模の乗用車新拠点がオープン。07年初めにはさらにタイで10万台、同半ばには中国・天津で20万台規模の新工場も稼働する。そのほか07年末からトヨタとしては初めてロシアでの乗用車現地生産(年産5万台)に着手。英国、フランスの生産拠点でもそれぞれ数万台の能力増強が実現する予定だ。

営業利益3兆円乗せも夢ではない

トヨタは世界各地で設備増強を進める。カローラもそのひとつだ
トヨタは世界各地で設備増強を進める。カローラもそのひとつだ.

   トヨタでは05年2月、仏プジョーと合弁でチェコに年産能力30万台(うちトヨタブランド車生産は10万台)の新工場を完成させたのをはじめ、同9月に系列のトヨタ自動車九州、同11月に関東自動車工業で計35万台の新ラインを稼働させている。これらを合わせると05-08年の能力増は本体だけで年150万台近くにも達する計算。
   07年3月期の自動車生産台数はトヨタ本体で800万台、系列のダイハツ工業日野自動車を加えたグループ全体では900万台を大きく上回り、自動車業界で世界トップの座がより磐石なものとなるのは確実だ。08年末にはグループ全体での供給能力1,000万台体制が視野に入る。
   一連の増強投資が完結する09年3月期以降は、減価償却負担が徐々に減少に向かうことから、「営業利益3兆円乗せ」も夢ではなさそうだ。

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