謎だけが残る謝罪 ネットで罵倒の嵐
「申し訳ございませんでした」。「送金指示」メール問題を国会で追及した民主党の永田寿康衆院議員は2006年2月28日午後、国会内で謝罪の記者会見をした。ただ、謎だけが残る会見で、「はたして情報提供者は実在したのか」といった疑惑すら浮上する有様だ。ネットの掲示板では、5分で1,000近い書き込みがされるという「罵倒の嵐」状態になっている。
永田議員は、予算委員会で質問に踏み切ったのは、「情報提供者から提供されたメールを見て、間違いなく真正なものと思った」ためとし、その理由として、
1. 仲介者は元記者で全幅の信頼を寄せていた
2. 仲介者によれば今回の情報提供者はライブドア関係者で、送金にもかかわっている
3. 銀行口座の情報も提供された――ことを挙げた。
情報源とは直接接触できず
ネット上では、民主党永田議員と「仲介者」への罵倒の嵐が吹き荒れる
メールに記されている送信者と受信者が同じという点については「質問当時は知らなかった。仲介者からfromは堀江氏のアドレス、toは情報提供者のアドレスと説明を受けた」と釈明した。
しかし、「全くの事実無根か、一定の事実を含んでいるのかは、現在も調べが残されている」と述べ、虚偽情報かどうかには明言を避けた。にもかかわらず、元記者の氏名は明かさず、「情報提供者は困惑しており、面談するには至らなかった」と述べ、直接の接触はしていないと認めた。
永田議員は情報源とは直接接触できず、仲介者のフリー記者を頼っていたことになる。しかも、仲介者とのやりとりも、永田氏任せ。 そうなると、はたして情報提供者が実在したのかという疑惑も出てくる。