W杯視聴率明暗 テレ朝と日テレ

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   テレビ朝日が放送した「日本-クロアチア戦」の平均視聴率は、関東地区で52.7%、瞬間最高視聴率が同68.6%とテレ朝史上最高を記録した。テレ朝の広報では「社員全員大喜び。視聴率に大満足している」と興奮を隠し切れない。一方で、その余波を受け、沈んでいるのが日本テレビである。

テレ朝の好調、W杯人気だけではない

港区・六本木にあるテレビ朝日アーク放送センター。テレ朝は民放で唯一、W杯日本戦の放映権を勝ち取った
港区・六本木にあるテレビ朝日アーク放送センター。テレ朝は民放で唯一、W杯日本戦の放映権を勝ち取った

   2006年6月19日にビデオリサーチが発表した関東地区テレビ視聴率ベスト30(6月12~18日)を見ると、トップがテレ朝の「日本-クロアチア戦」。サッカー中継としては歴代6位の成績。2位の「日本-オーストラリア戦」(NHK)を3.7ポイント上回った。3位が「ぴったんこカン・カン」(TBS)で、5位にはここにもテレ朝の「たけしの本当は怖い家庭の医学」の20.8%が入っている。W杯人気もさることながらテレ朝の好調が目に付く。
   かつては「振り向けばテレビ東京」と言われたほど低迷した局だが、06年3月決算で売上高、経常利益、純利益ともに昨年を上回ったのは、在京キー4局の中でテレ朝だけだ。テレ朝の広報は「02年からの全社変革推進運動が実を結びつつある」と話す。バラエティー番組を強化し、「ロンドンハーツ」などPTAなどからワースト番組と非難されるも、これまでの"お高くとまった"雰囲気を薄め、お茶の間に身近な番組を作ってきたことが業績回復につながったといえそうだ。

「行列のできる法律相談所」余波で沈む

   さて、先の視聴率ベスト30を見てみると、日テレの番組が殆どない。「エンタの神様」と「笑点」のお笑い2番組だけだ。ちなみに、クロアチア戦の裏番組は常に20%前後の高視聴率を取る「行列のできる法律相談所」だったが、18日の放送では12%だった。今回W杯で民放の放映はテレ朝だけ。運が悪かったのは確かだが、低迷の原因はそれだけではない。同社の06年3月決算では、在京キー4局の中で唯一、売上高、経常利益、純利益とも全てマイナスだった。
   JINビジネスニュースでは、日本テレビに視聴率低迷の原因について質問状を出したが、20日夜の時点で、答えは返ってきていない。

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