堅実ホンダ 「攻め」に転換

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   堅実経営に徹してきたホンダが06年夏、新たな成長を目指して攻めの姿勢を鮮明に打ち出した。約1,300億円を投資して08-10年に、北米、日本国内の計3カ所で新工場(うち完成車工場2)を建設する。アジアなどでも生産能力を増強し、2010年の世界販売目標も05年実績より114万台(34%)多い450万台に引き上げる。

新工場では「シビック」などを生産予定
新工場では「シビック」などを生産予定

   北米では米国・インディアナ州に四輪車生産工場を、カナダにエンジン工場を新設。いずれも08年の稼動を目指す。北米の四輪車生産工場は6カ所目で、投資額は約640億円。現地での雇用はフル稼働時で2,000人規模になる見通しで、生産車種は「シビック」などが候補に挙がっている。生産能力は年20万台で、北米全体では年160万台に増える。またカナダ・オンタリオ州で計画しているエンジン工場には約150億円を投じる。

埼玉県寄居町に一貫生産工場新設

   北米では、大型車を得意にするゼネラル・モーターズ(GM)が、原油高を背景に販売極度の不振にあえいでいる。その一方で燃費効率の良い日本車は人気で、販売台数・シェアとも順調に伸びている。トヨタも年内に北米7カ所目になるテキサス工場を稼動させ、08年にカナダでも工場を増設する予定。また日産も06年度は米国に新型車を集中的に投入する計画で、日本の3社がビッグスリーに激しく攻勢をかける構図だ。

   一方、ホンダは日本国内でもエンジンから車体まで一貫生産する工場(埼玉県寄居町)を新設する。埼玉県内の既存工場が手狭になったためで、10年から稼動させる予定。国内では76年の熊本製作所(熊本県)以来、約30年ぶりの新設で、投資額は約700億円。好調な海外とは正反対に国内の新車販売市場は伸び悩んでいるが、「海外事業を支えるためにも国内の生産体制強化は必要」(福井社長)と判断した。生産能力は年20万台で、国内全体では150万台まで増える。

好調が続く今のうちに将来への布石を打つ

   ホンダはまた、エコカー開発も強化する。ガソリンと電気モーターを併用するハイブリッド車の新型専用車を09年に発売する計画も表明した。米欧メーカーが追随を急ぐなどハイブリッド車の今後の需要増加を見越しての品ぞろえ強化策で、国内外で年間約20万台の販売を見込む。

   ホンダは99年、2人乗りのハイブリッド専用車「インサイト」を発売し、その後「シビック」、「アコード」(北米のみ)の既存車にもハイブリッド型を投入している。新型専用車は5人程度が乗れる乗用車タイプにし、価格は「インサイト」(約220万円)よりも安く設定する方針。
   また欧州で主流のディーゼルエンジンについても、窒素酸化物(NOx)の排出量をガソリンエンジン並みに抑えた次世代4気筒エンジンの搭載車を、09年までに発売するなど、世界規模で積極策を展開する。
   ホンダ首脳陣はここ数年、生産能力の大幅拡大の必要性をことあるごとに指摘してきた。国内新工場は新型ハイブリッドカーなど先端技術を駆使したクルマ作りの拠点確保という意味合いが大きいとされ、ビッグスリーの退潮で好調な今のうちに将来への布石を打つという狙いは明らかだ。

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