J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

高島屋探検隊 VOL.3

   日本橋高島屋の婦人洋品売場に並ぶ、色とりどりの小さなバッグ「baby roo」。縦約21.5センチ×横約18.5センチのハンディタイプで、高島屋の今年の夏のヒット商品の一つだ。財布や携帯、最小限のメイク道具を入れて持ち歩くのにちょうどよい大きさで、仕事途中のランチタイムや旅先でのお出かけにと、若いOLや比較的年齢の高い女性たちが購入していく。もともと、高級セレクトショップなどで販売されていたのを、ニューバージョンの発売にあわせて高島屋で販売を開始し、人気に火がついた。

便利なだけじゃない「招福」バッグがOLに人気

   異なる色・柄はざっと100種類を超える。素材は綿やナイロン、ビニール、革など。ベーシックラインに加え、「アーティストコラボレーション」では、モデルや写真家、染色作家らがデザインを手がけている。占星術研究家の鏡リュウジ氏とコラボレイトした「プラネット・サプリ ベイビールー」は、「運気を高める」という要素をプラス。7つの惑星(プラネット)それぞれが持つ力を利用して、「なりたい自分」に近づくことを提案する。「女性らしさをアピールしたい」「勝負パワーが欲しい」といった願望別に、商品を選べる楽しさがウケている。

商品名の由来は、カンガルーのようなポケットがついていることから。

   日本橋高島屋では、7月の販売開始から、1日に約100個という予想を超える売れゆきに、9月5日まで会期を延長して販売している。高島屋広報の三尾まゆみさんは、「お買い求めになるお客様によって、様々な用途があるようです。数あるデザインの中には、一点ものもあります。お気に入りのデザインを見つけて楽しんでいただければ」と話す。

※画像はイメージです。実際の商品とは異なる場合があります。商品は一部店舗で取り寄せとなります。

マチ付きで容量アップ

「corina corina」〈ミヤワキ ケイコ〉


【注目ポイント】
イラストやオリジナル雑貨の制作を手がけるグラフィックデザイナー、ミヤワキ ケイコによるデザイン。黒地をベースに甘さを抑え、「大人の可愛らしさ」を表現した。マチ付きタイプだから、財布、携帯、ハンカチといった必需品だけでなく、文庫本を入れて持ち歩くこともできる。

「corina corina」〈ミヤワキ ケイコ〉3,150円

あの人気ユニットによるデザイン

「いちごウサギ」〈Goma〉(上段中央)


【注目ポイント】
白地にピンク色のうさぎが大胆に描かれたバッグは、女性誌でも人気の料理創作ユニット〈Goma〉(アラキミカ、遠藤順子、中村亮子)によるデザイン。うさぎのしっぽをイメージしたピンク色のボンボンもついて、素朴な可愛らしさが漂う。〈Goma〉による「食いしん坊の動物」シリーズは、パンダ、チーター柄もある。

上段左から、「baby rooベーシックライン」3,150円
「いちごウサギ」〈Goma〉3,150円
「猫」amana〈斉藤貢一・フォトグラファー〉3,150円
下段左から、「宝石」〈tobo〉3,675円
「baby rooベーシックライン」2,625円

リバーシブルで使える

「宝石」〈tobo〉


【注目ポイント】
デザインはバッグ、オブジェ製作を手がける当房優子。「毎日が輝かしく楽しくありますように」という願いを込め、宝石モチーフを図柄に採用した。当初クリスマス限定バージョンとして売り出したところ、好評だったため、現在も引き続き販売している。リバーシブルタイプで、裏地にはクリスマスカラーの緑を使用。手前は、鏡リュウジ「プラネット・サプリ~オリジナル・コンパクトミラー」(1,890円)。鏡の裏面とケースには、七つの惑星をミックスした図形と鏡リュウジのネーム入り。

「宝石」〈tobo〉3,675円









株式会社 髙島屋

髙島屋・日本橋店
日本橋界隈のシンボル的存在となっている日本橋店の外観。1933年にモダン建築の粋を集めて建設されたクラシックな建物で、東京都の歴史的建造物に認定されている。

   業界最大の売上高を誇る老舗の百貨店。天保2年(1831)に初代飯田新七が京都烏丸で創業した呉服店が前身で、株式会社化は大正8年(1919)。3年後には、大阪長堀橋で近代的百貨店経営を始めた。早くから海外進出を試み、昭和33年(1958)には、日本ではじめてニューヨーク5番街への出店を実現する。
   現在は、旗艦の日本橋店をはじめ、国内に20店舗、海外に4店舗(ニューヨーク、パリ、台北、シンガポール)を展開。地下食料品の品揃えが豊富な日本橋店、若者が集まる新宿駅直結型の複合施設「タカシマヤタイムズスクエア」、併設するショッピングセンターが全国のモデル的存在となった玉川店など、各店ごとに特色がある。
   数多くのヒット商品、トレンドを生み出し、海外ブランドを積極的に採り入れるなど、進取の気性に富んだ社風は今も健在。今や日本でもよく知られているフォションを最初に日本に紹介したのも髙島屋だった。http://www.takashimaya.co.jp/