10代目新カローラ 世界同時「生産開始」

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   日本の大衆車の代名詞ともなったトヨタ自動車の「カローラ」が2006年10月、6年ぶりにフルモデルチェンジする。今回の新モデルは1966年の初代モデル発売以来10代目のモデルで、なおかつ誕生から40周年の節目となる。世界戦略車でもあるカローラ。今回は「世界同時立ち上げ」を謳っている点が注目される。

   カローラの05年の世界販売台数は139万台。6月末現在の累計販売台数は約3,164万台、トヨタではこれを16の国と地域で生産している。10月に日本を皮切りに投入する新型でも同様の生産体制となる。ただ、今回のカローラが違うのは「世界同時立ち上げ」を狙っている点だ。

「9代目」では新型に切り替わるまで2年かかる

新カローラは「世界同時立ち上げ」をねらう
新カローラは「世界同時立ち上げ」をねらう

   00年に投入した9代目カローラでは、世界各地の工場での生産モデルが新型に切り替わるまで2年を要した。ただ、これだけ情報化社会が進展した中で、新モデルに関する情報は瞬く間に世界中を駆け回る。これが、各市場で微妙に現行モデルの販売に影響を及ぼしてしまう。
   今回の新モデルでは、世界各工場での生産立ち上げ時期を最長でも半年以内に収める計画を進めている。トヨタでは日本にある生産技能訓練施設「グローバル・プロダクション・センター」(GPC)を活用して、世界各工場の生産技術担当者のスキルアップを図っている。さらにGPCで研修した技術者が本国に帰ってから、周辺国の技術者に技能を指導する「ねずみ算式」の技能向上策を展開している。また、日本で設計開発した金型の情報をそのまま海外でも利用する「コピー金型」の活用も進行中だ。こうした施策により、世界同時立ち上げの実現を目指している。

「感性性能の向上」にも取り組む

   カローラは日本国内で過去40年間に36回も年間販売台数トップに立った車だ。トップを取れなかったのは、発売直後に「コロナ」を下回った3年間と、ホンダの「フィット」に抜かれた02年だけだ。モデル末期の06年でも4月と7月の2回だけ「ヴィッツ」にトップの座を譲ったが、1月からの累計ではヴィッツの台数を10%以上上回っている。
   トヨタでは現在、「日本で一番愛されたカローラ」キャンペーンを展開中。これはイメージアップが目的だが、これに加えて、カローラ店では新型投入に合わせて特別ローンの設定など記念キャンペーンの展開も計画しており、トップセールスカーの座の堅持にはぬかりない。
   10代目の開発総責任者を務める奥平総一郎エグゼクティブチーフエンジニアは新型カローラのコンセプトを「インパクトある先進性で、時代をリードするコンパクトカーの創造」と説明した。基本性能である安全・環境・信頼性に加え、「五感に訴える感性性能の向上」(奥平氏)という新しいテーマにも取り組んでいる。

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