薄くなったリアプロ メーカー、販売に本腰

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   液晶、プラズマに続く第3の薄型テレビと呼ばれる「リアプロジェクション(背面投射式)テレビ」の販売強化に、日本ビクターソニーが乗り出している。国内ではまだテレビ市場全体の1~2%のシェアにとどまり、影が薄い存在だが、世界では様相が違う。低価格と低消費電力を強みに、北米を中心に年間500万台以上が売れている。技術革新が進んで課題だった画質も改善され、一層の薄型化にもめどが立ったため、「一定のシェア確保は可能」と目論んでいる。

   リアプロテレビは、テレビ内の映像投影機からの映像をテレビの背面で反射させ、スクリーンに画像を映し出す。従来は投影機にブラウン管テレビと同じ装置を使っていたため、大画面化すると画像が粗く、画面も暗くなった。しかしここ1、2年で、高画質のフルハイビジョン(HD)映像を映せる小型液晶を投影機に採用。液晶やプラズマと変わらない画質を実現した。

横幅50センチ前後が27センチに

家電各社、リアプロ販売を本格化
家電各社、リアプロ販売を本格化

   横幅が50センチ前後と、液晶やプラズマの薄さにはかなわない点が弱点だった。しかしこの壁を打ち破る動きも出始めている。日本ビクターは2006年9月28日、世界で最も薄いリアプロジェクション(背面投射型)テレビを開発した、と発表した。60型で奥行きが27センチと従来品よりも20センチも薄い。同じ60型で10センチ程度の液晶テレビやプラズマテレビよりは厚いが、テレビ本体を部屋へ置くための据置台の厚さを考えると遜色ないという。07年の早い時期にも商品化したい考えで、60型で液晶やプラズマより10万~20万円安い価格差を武器に、シェア拡大を狙う。
   リアプロテレビは、テレビ内部の映写機から、映像をテレビ背面の鏡に反射させるので、映像の拡大には映写機と鏡の間に一定の距離(奥行き)が必要なため、薄型化に限界があった。ビクターは、映写機と鏡の間に新たに凹面鏡を置き、映像の反射回数を1段階増やすことで薄型化を可能にした。

価格は50型で約60万円に下がった

   ビクターは05年秋から56~70型でフルHDのリアプロテレビを販売するなど、市場開拓に意欲的で、9月中にはセイコーエプソンなど4社で協議会を設立、共同で消費者や量販店への売り込みを始める。同社の中垣新太郎理事は「従来のリアプロとは全く違う高画質テレビという点を周知したい」と話している。
   リアプロテレビの世界シェアで5割とトップメーカーのソニーも50、60型の新商品を国内で発売した。市場想定価格での比較では、同社の液晶テレビは52型で約80万円だが、リアプロは50型で約60万円。同社として初のフルHDタイプでもあり、「日本でも本格的に市場を開拓する」(同社)予定だ。

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