NHK受信料の2割値下げ するのか、しないのかNHK受信料の未払いに端を発した受信料義務化問題の行方が混沌としてきた。総務省は2007年1月25日招集の通常国会に提出する放送法改正案で、受信料の支払い義務を明記する準備を進めている。だが、NHKの不祥事が一向に収まらず、義務化には国民の猛反発が予想される。この反発を和らげようと、菅義偉総務相はNHKに対し、受信料の2割値下げを要請すると明言した。これに対して橋本元一NHK会長は「値下げは困難だ」との姿勢を崩していない。 受信料の義務化は本当に必要なのかという本質的な議論を置き去りにしたまま、「値下げとセットなら義務化できる」のではとの思惑だけが先行している。 受信料の義務化と値下げはセット![]() 受信料義務化の論議は迷走しそうだ
橋本会長は1月17日、08年度のNHK予算を菅総務相に提出した。この席で菅総務相は、直接的な値下げ要請こそしなかったものの、「受信料の義務化と値下げはセット」との意向を示した。橋本会長は「放送の充実などの中で見極めたい」と、受信料値下げについての回答は避けたようだ。 NHKの方は義務化には賛同するものの、値下げは簡単には受け入れられない。義務化で不払い者が減ったとして、どのくらい受信料収入か増えるかが読み切れないからだ。もっとも、「難しい」と拒否の姿勢しか示さないことで、逆に「値下げを!」と菅総務相に強く迫られる素地をつくりだしたことは否めない。日本民間放送連盟の広瀬道貞会長(テレビ朝日会長)も07年1月18日の会見で、 「(支払件数が)どれだけ増えたら値下げできると、メッセージを出せばいい」と、値下げできる条件をNHK側は示すべきだと述べている。 組織改革の姿勢乏しいNHK 値下げにはNHKの経営努力が欠かせないが、今のところその姿勢は乏しい。来年度の予算でも、NHKは経費削減を強調したが、昨年6月の政府・与党合意に盛り込まれた保有チャンネルの削減や、音楽・芸能・スポーツの制作部門を本体から分離するという組織の見直しはない。思い切ったスリム化努力が見えてこないのだ。 ads by Overture
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