2024年 3月 29日 (金)

「選挙は決断までが8割」 浅野流「当選の仕方」

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   浅野史郎・前宮城県知事の都知事選出馬が決定的になった。現在の肩書きは大学教授で、さまざまな知事時代の「体験談」を授業で明らかにしたのだという。J-CASTニュースでは、授業の資料を入手した。そこには浅野流「当選の仕方」が披露されていた。

   浅野氏は2007年3月2日朝に放送されたTBSのワイドショー「みのもんたの朝ズバッ!」に出演し、

「(出馬は)もし決まれば、早ければ早い程良いと思います。『覚悟決めなきゃいけないだろうな』っていう気は、もう、かなり強くしています」
「今、非常にまじめな気持ちになってきている」

などと述べ、事実上の出馬表明をした。

「選挙は、終わったら敵よりも味方が怖い」

浅野氏、大学の授業では「選挙は決断までが8割」と披露
浅野氏、大学の授業では「選挙は決断までが8割」と披露

   浅野氏は厚生省勤務を経て、93年~06年11月まで3期12年にわたって宮城県知事を務めた経緯から、「官僚」「政治家」という面がクローズアップされがちだ。だが、現在の本職は大学教授。「慶應義塾大学教授」という肩書きを持っている。

   浅野氏は06年4月に、金子郁容・同大教授(幼稚舎長を務めたことでも知られる)の誘いで同大総合政策学部教授に就任。同学部は、竹中平蔵・前総務相が01年まで教授を務めていたことで知られている。浅野氏は「政治参加論」「地方自治の制度と運営」といった授業と、ゼミを担当、知事時代の体験談を数多く披露している。

   J-CASTニュースでは、このうち「政治参加論」のレジュメを入手した。その中には、「(浅野の)選挙について」という、これから選挙に臨む浅野氏を知る上では、興味深いページもある。その中には、「選挙を通じて選挙になっていく」「選挙に金はかからない」といった、浅野氏が経験した選挙にまつわる項目が8つ並んでいる。特に注目を集めそうなのが、「選挙は決断までが8割」「選挙は、終わったら敵よりも味方が怖い」というふたつのくだりだ。

   浅野氏が授業中に何を話したのかは明らかではないが、06年11月の同大学のイベント「オープン・リサーチ・フォーラム」で行われた、浅野氏と前出の金子氏との対談にヒントがありそうだ。浅野氏が初めて宮城県知事に立候補した時のエピソードを、こう語っている。

「(立候補の時)高校の大先輩に『君は野球の20対0で負けている試合の、9回裏2アウト、ランナーなしの、最後のランナーなんだぞ』と言われてガックリきたんですよ。世の中の見る目はそうだった。でも、いざ(選挙に)大差をつけて勝ってみたら、違う人からは『あれば誰が出ても勝てたんだよね』と、言われる」

   これに対して、レジュメの「選挙は決断までが8割」という項目では、「誰が出ても勝てた」「0対20の9回裏、最後のバッター」といった言葉が並ぶ。どうやら、「出馬前には、色々なことを言われて迷わされた」といった趣旨らしい。

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