「自殺の他に責任の取り方ある」 松岡農水相自殺に冷ややかな声事務所の光熱費問題や「緑資源機構」の官製談合事件とのかかわりをめぐって、世論からの非難が強まっていた松岡利勝農林水産相が、07年5月28日、議員会館で首をつっているのが発見され、間もなく死亡が確認された。死亡した日にも、週刊誌が新たな疑惑を提起するなど、「スキャンダルまみれ」の末の自殺と言えるが、「他に責任の取り方があると思う」と、自殺を冷ややかに受け止める声も上がっている。 現職大臣の自殺は戦後初めて![]() 「ナントカ還元水問題」の国会での解明は困難に 松岡農水相は2007年5月28日午前10時ごろ、港区赤阪の議員宿舎で秘書と打ち合わせをし、正午過ぎに出かける予定だったが、部屋から出てこなかったため、秘書とSPが様子を見に行ったところ、リビングのドアのちょうつがいにヒモをかけて首を吊っていたという。 新宿区信濃町の慶應義塾大学病院に運ばれたが、14時過ぎに死亡が確認された。現職大臣の自殺は戦後初めて。 松岡農水相は 光熱費や水道代がかからない議員会館にしか事務所をかまえていないにもかかわらず、政治資金収支報告書に多額の光熱費を計上していることが問題視され、松岡農水相は「水道はナントカ還元水とかをつけている」という答弁をしたことから、「ナントカ還元水問題」として、野党からの攻撃を受け続けてきた。また、独立行政法人「緑資源機構」の官製談合事件でも、同機構の建設工事を請け負った熊本県内の業者などから政治献金を受けていたことが明るみに出ており、批判の対象となっていた。 さらに、5月28日発売(首都圏)の週刊誌2誌も、新たな疑惑を提起していた。 「この数字がどこから来たのかよくわかりません。ウチの宴会場をご利用される場合、1回についき50名様以上という決まりがあって、その場合の会計は50万円以上になるはずなんです」 と説明し、数字のつじつまが合わないことを指摘。会計の不透明さを批判している。 スキャンダル追及に苦しんだ末の自殺?なかば「スキャンダルまみれ」の結果としての自殺とも言えるだけに、「衝撃を受けている」といったコメントの他に、冷淡な受け止め方をする声も多く上がる。 民主党の鳩山幹事長は、「驚いている。ご自身がなさったことと、安倍総理がかばい続けたなかで、悩みぬかれたのではないか」 「余りにもスキャンダルが多いので、死によって自らけじめをつけようとしたのではないか」 という、同様の地元支援者の声を伝えている。さらに突っ込んだコメントを紹介しているのは毎日新聞で、民主党議員の秘書の声として 「自殺を図るぐらいならば、数々の疑惑の真相を明らかにするとか大臣を辞任するとか、他に責任の取り方があると思う。ただただ驚いている」 と、半ば「自殺では責任を取ったことにならない」との見方を紹介している。 松岡氏は「ナントカ還元水問題」をはじめとする疑惑に対する説明責任を果たさないまま、命を絶ってしまった。
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