「ゆとり」という表現 ネットでは他人けなす言葉

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   「DQN(ドキュン)」「厨房」など、独特の表現が目立つネット用語だが、最近は「ゆとり」という言葉が、他人をけなす言葉として市民権を得つつあるそうなのだ。どんな使われ方をされているのだろうか。

   「ゆとり」といえば、これまでは「ゆとりあるスケジュール」「ゆとりの4LDK」といった、ポジティブなイメージで使われる言葉だったはず。ところが最近は、このような使われ方をしているのだ。

「ゆとり教育世代」を蔑んで使われている

「ニコニコ動画」でも、「ゆとり」をテーマにしたものが多い
「ニコニコ動画」でも、「ゆとり」をテーマにしたものが多い
「どこまでゆとり頭してんだよ。ほんと」
「自分もゆとりだけど、同じ若者として恥ずかしいよ」
「いいから消えろよゆとり共」

   これらは、J-CASTニュースが2007年8月2日に配信した記事「観光地の岩に落書き 『AAA』の公式掲示板が大炎上」に寄せられたコメントの、ごく一部だ。米国の国立公園に落書きを行った人気ユニット「AAA(トリプルエー)」を擁護する声の稚拙さを非難するものだが、ここで出てくる「ゆとり」の語源は、実は「ゆとり教育」にあるのだ。「ゆとり教育」に対しては、学習内容の削減で学力低下を招いたとの批判も根強く、いわゆる「ゆとり教育世代」を蔑んで使われているのだ。

   現在同記事に寄せられているコメント1,313件のうち、実に72件で「ゆとり」という言葉が登場しており、もはや「まれに登場する単語」ではないことがうかがえる。

   動画上にコメントが付けられる動画共有サイト「ニコニコ動画」でも、「ゆとり」という言葉は定着しつつある。「ゆとり」というキーワードで検索すると、392件がヒット。

「ゆとりのおれがちょっとした質問しますよ」
「ゆとりの選ぶアニソンメドレー」

といったタイトルの動画が並ぶ。再生回数の最も多い動画は、

「1つでも読めなかったら『ゆとり』」

というタイトルで、12万回以上再生されている。
   内容はというと、10分間にわたって

「相殺」「嫌悪」「凡例」「破綻」「役務」

といった単語が次々に映し出される、というもの。動画に重なって表示されるコメントには

「そうさい」「そうさつ」「けんあく」「けんお」「ほんれい」「はじょう」「?やくむ」

などと、思い思いの(正解と不正解が入り乱れた)回答が多数表示されている。やはり、ゆとり教育と、漢字を読み書きする能力は密接に関連しているだけに、ネットユーザーの関心を集めているようだ。

蔑称として使われ出したのは05~06年ごろから

   ITジャーナリストの井上トシユキさんによると、「ゆとり」が蔑称として使われ出したのは05~06年ごろ。少年によるホームレスの襲撃事件など少年犯罪が相次いだのを受けて、2ちゃんねる上で「これだから『ゆとり世代』は…」という声が相次いだ末に生まれた言葉なのだという。

   もっとも、「ゆとり」という言葉が蔑視の対象としている「ゆとり世代」は、かなり幅が広い。「ゆとり世代」とは、02年度以降に実施された「新学習指導要領」のもとで義務教育を受けた世代のことだ、という声が多い。その一方で、それより10年前の1992年に実施された学習指導要領では、

「小学校低学年の理科・社会科が廃止され生活科が導入されるなど、この段階ですでに『ゆとり教育』の基本的な流れは出来上がっていた」

という声もあり、解釈によっては、30代前半も「ゆとり」世代に含まれることになる。

   井上さんは、かつて2ちゃんねる上で使われていた「厨房」という言葉になぞらえ、

「もはや語源とは関係なく、完全に記号化していますね」

と話す。「厨房」は「中坊」が変形し、中学校レベルの知能の未熟さを揶揄する言葉として登場したものだが、次第に「中学生」の意味を含んで使われることは少なくなり、単なる蔑称として使われるようになった。これと同じ経過をたどりつつある、という見方だ。

   さらに、「ゆとり」は、これまで使われてきた蔑称である「厨房」「DQN」に代わる言葉になるといい、

「蔑称も世代交代が進んでいるのではないでしょうか。さらに、この『ゆとり』という言葉、『DQN』という比較的ストレートな言葉に比べて、一段階置かないと、意味が理解出来ないですよね。そういう言葉が一般化しつつあるあたり、ネットユーザーも進化してきたのではないでしょうか」

と話している。

   なお、「DQN」という言葉は、テレビ朝日系で放送されていた番組「目撃!ドキュン」で取り上げられる出演者に、暴走族出身者など過去に問題を抱えていた人が目立っていたことに端を発し、ネット上で普及した言葉だ。

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