JALのプレミアムエコノミー ライバルANAに5年遅れた理由

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   日本航空(JAL)が、国際線でビジネスクラスとエコノミークラスの中間にあたるサービス「プレミアムエコノミー」を開始する。同社がプレミアム戦略の一環として、「ビジネス需要が伸びているため」導入するのだというが、ライバルの全日空はこの制度をすでに5年前に導入しているのだ。この経緯について聞いてみると、JALは「色々と議論があったようで…」と、どうも歯切れが悪い。

成田-ロンドン線だと24万7,000円から

JALは国際線で12月から「プレミアムエコノミー」を開始する
JALは国際線で12月から「プレミアムエコノミー」を開始する

   JALは2007年10月10日、「プレミアムエコノミー」のサービスの内容を発表した。最も特徴的なのが、通常のエコノミークラスに比べて座席がグレードアップしたこと。座席の間隔(シートピッチ)や横幅が広がったほか、テーブルが大型化し、各座席に専用モニターやPC用の電源も備えた。空港では、専用カウンターを設け、ラウンジも利用出来るようにもなる。

   12月1日の成田-ロンドン線を皮切りに、08年前半には成田-パリ線など順次導入していく。運賃は、成田-ロンドン線で言えば、エコノミークラスが利用できる正規割引運賃は往復で10万円を切るのに対して、「プレミアムエコノミー」を利用できる運賃「エコノミーセイバープレミアム」は24万7,000円からの価格設定なので、かなり庶民感覚からは「プレミアム」な印象だ。もっとも、エコノミークラスの正規運賃だと、61万4,000円からなので、こちらからすれば「割安」ということにもなる。

   JALの広報部によると、

「路線によって差はあるものの、ビジネス需要は伸びてきています」

と、ビジネスクラス稼働率が好調だとした上で、

「同じエコノミークラスでも、(単価の低い)団体客が減って(単価の高い)個人客が増えているという傾向があって、単価が違うのであれば、違うサービスを提供するのが良いのでは、ということです」

と「プレミアム戦略」の経緯を説明している。

ヴァージンやユナイテッドもすでに導入

   もっとも、この「プレミアムエコノミー」、ライバルの全日空は、実に5年以上前の02年4月に導入しているのだ。これ以外にも、日本国内に乗り入れている外国航空会社では、ヴァージン・アトランティック航空ユナイテッド航空など、少なくとも4社が同様の制度を採用しており、「他者の後塵を拝した」との声も挙がりそうだ。

   このあたりの事情についてJALに聞いてみると、

「(仮に「プレミアムエコノミー」を導入したりすると)提供できる座席数が減って収入が減るのでは、という話など、さまざまな議論があったと聞いています。座席数を確保できるのであれば、サービスを重視する上では、(「プレミアムエコノミー」を導入して)商品の価値を高めていく、という方向になりました」

と、紆余曲折があったことを示唆しつつ、何とも歯切れの悪い答えが返ってきた。

   なお、07年2月に発表した07~10年度の「再生中期プラン」によると、この「プレミアムエコノミー」の導入で40億円の営業利益改善効果を見込んでいる。

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