トヨタの米国人トップ、相次ぎ流出 世界一戦略へ逆風?

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   トヨタ自動車の米国人幹部が、米大手自動車メーカーに相次いで引き抜かれた。販売台数で初の世界トップをうかがうトヨタだが、ドル箱の米国市場をけん引してきた幹部の流出は、世界一戦略を左右するのだろうか。
   引き抜かれたのは、トヨタ専務で北米トヨタ社長だったジム・プレス氏(60)と、米国トヨタ販売の副社長だったジム・ファーリー氏(45)。プレス氏は9月にクライスラーの副会長兼社長に就任し、ファーリー氏は11月にフォード・モーターの副社長(販売担当)に迎え入れられる予定だ。

米車の販売不振でなりふり構わずスカウト

米国ではトヨタ車の燃費の良さが支持されている
米国ではトヨタ車の燃費の良さが支持されている

   米産業界ではヘッドハンティングは日常茶飯事。プレス氏に巨額報酬を提示し、直々にスカウトしたとされるクライスラーのロバート・ナーデリ会長は、米ホームセンター大手ホーム・デポの最高経営責任者(CEO)だった。フォードのアラン・ムラーリーCEOもボーイング副社長から抜てきされた。

   だが、波紋を呼んだのは、米自動車大手3社(ビッグスリー)のうち2社が、米国市場のシェアを奪ってきたトヨタの幹部にあえて触手を伸ばしたことだ。気位の高いビッグスリーだが、販売不振に歯止めがかからず、トヨタのノウハウを何としても取り入れようと、なりふり構わぬ行動に踏み切った格好だ。

   プレス氏は70年にトヨタ入り。米国でセダン「カムリ」をベストセラー車に育て、高級車「レクサス」をベンツやBMWに対抗するブランドに成長させた。ファーリー氏も90年のトヨタ入り後、若者に人気の小型車「サイオン」の火付け役として活躍した。

   「プレス氏は自動車産業の歴史上、最も成功した幹部」(ナーデリ氏)、「ファーリー氏は革新的な市場戦略で有名だ」(ムラーリー氏)と引き抜いた側の期待も大きい。「フォード立て直しに成功すれば、ファーリー氏は次期CEO」の呼び声もある。

「摩擦」の防波堤失い、影響が及んでくる

   ただ、米国でトヨタが快走しているのは、ガソリン高を背景に燃費効率の高いトヨタ車が消費者から評価されているためだ。これに対し、ビッグスリーは燃費の劣る大型車が主体。「いくら有能な人材が加わっても、商品構成が変わらなければ、ばん回は難しい」(米アナリスト)と厳しい見方が多い。

   一方、トヨタへの影響は「販売躍進の立役者を失ったのは痛手」との指摘もあるが、「トヨタの強みは、個人プレーより組織力。人材が豊富で十分カバーできる」と販売面での影響は限定的との見方が強い。

   むしろ、トヨタがゼネラル・モーターズ(GM)を抜いて、世界首位に立つと、米国での風当たりが強まりかねない中、プレス氏らは「米国向けの顔として摩擦を防ぐ効果が期待されただけに、トヨタに逆風だ」(米ウォールストリート・ジャーナル紙)との懸念がある。08年の米大統領選では国内産業を保護する傾向が強い民主党政権が誕生する可能性があり、摩擦の「防波堤」を失った影響がじわじわと及んでくるかもしれない。

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