秋田の県民性改造プロジェクト「口ベタ変えて発展するの?」の声

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   秋田県では、「秋田県人変身プロジェクト」なるものが行政を中心に進められている。自殺率、婚姻率は全国ワースト1位で、人口の減少、県民所得の右肩下がりが止まらず、もはや「県民性を改造」しないことには将来はない、ということらしい。一方で、秋田県人は「奥ゆかしく、オシャレで、協調性がある」という長所も多いわけで、「県民気質を変えたからといって、どうなるものでもない」といった意見がこのプロジェクトに寄せられている。

秋田県は、美人と温泉は出ても、大人物が出ない

プロジェクトには、シンボルマークまで制定されている(秋田県ウェブサイトより)
プロジェクトには、シンボルマークまで制定されている(秋田県ウェブサイトより)

   では、秋田県人の特徴とはどんなものなのか。「出身県でわかる人の性格」(新潮文庫:岩中祥史著)によると、「秋田の着倒れ・食い倒れ」という言葉があるそうで、好奇心が強く、流行に敏感で文化水準が高いのだという。男性は特に享楽的な性格で、懐が寒くても大盤振る舞いするという。また、県外からの転入者が少なく、地域コミュニティーの密度が濃いために、結婚相手も地元から選ぶため、離婚率が非常に少なく、凶悪犯罪も少ない。地域社会との協調性を求められるため、個性のある人は暮らしにくくて、「美人と温泉は出ても、大人物が出ない」だそうだ。

   「秋田県人変身プロジェクト」が発足したのは07年4月。秋田県庁の総合政策課が事務局になり、県民18人と行政側7人で進められている。同総合政策課はJ-CASTニュースに対し、プロジェクト発足の狙いを、

「少子化、県民所得などの右肩下がりが止まらないため、県民の意識の変革、改善、向上を図らねばならないということになりました。秋田県民の特徴とされる無口、売り込み下手、安定志向を続けていたのでは、これからますます大変な状況になってしまうという危機感の現れです」

   と説明した。

   プロジェクトで現在行われているのは、県民性の長所、短所の洗い出しと、県民から「どんな県民性を目指せばいいか」という情報収集だ。08年3月末までに「秋田県人変身」の方向性がまとめられ、秋田県知事に提出する計画で、

「単に報告書としてまとめるだけではなく、4コマ漫画を使ったり、プロジェクトメンバーによる演劇で報告しよう、という案も出ています」

   と同総合政策課は話す。

長所は「東北人特有の粘り強さ」

   秋田県庁のホームページでは今回のプロジェクトに関するアンケートを実施している。秋田県人の長所は、という質問には「東北人特有の粘り強さ」、短所は「商売が下手」などと書かれている。しかし、「今回のプロジェクトをどう思うか」という質問には、

「県民気質を変えたからといって、どうなるものでもないのでは」
「県民資質を変えることが県の発展にリンクするのかはっきりしない」
「秋田県人だから変えなければ行けないという考え方そのものに違和感を覚えます」

という否定的なものが多い。

   このアンケートでもそうだが、ネットの掲示板やブログでもプロジェクトに対する批判に近いものが出ていて、同総合政策課でも困惑することもあるそうだ。

「秋田県人がどうしようもなくダメだとか、そういう誤解をする人もいるようですが、秋田県人には長所が多く、それを伸ばしながら短所を克服しようというのが狙いなんです。決して切羽詰っている、というのではなく、県民全体で『楽しく』変わっていければいいと考えています」
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