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ヒト型ロボット開発 トヨタとホンダが実用化競う

2007/12/20      twitterでつぶやく このエントリーを含むはてなブックマーク はてなRSSに追加 この記事をBuzzurlにブックマークする この記事をクリップ! Yahoo!ブックマークに登録 newsing it!   コメント(16)   印刷

   トヨタ自動車ホンダがロボット開発でがっぷり四つの勝負を繰り広げている。相次いで新製品を発表し、ともに「2010年代早期の実用化」を打ち出した。大手自動車メーカー同士の開発競争が、夢だった「鉄腕アトム」の実現を近づけてくれるだろうか。

来客者を受付から商談席まで案内するアシモ

「アシモ」は飲み物を席に届けることもできる
「アシモ」は飲み物を席に届けることもできる

   トヨタが開発したのはバイオリンを演奏するヒト型ロボット。両手と両腕に計17カ所の関節を備え、内蔵されたコンピューターによる高度な制御機能で手や指先の繊細な動きを実現した。発表の当日は、指を器用に使って、強弱をつけて弦を抑えたり、弓を操ったりして、行進曲「威風堂々」を披露した。 来年から実証実験を本格化させ、家事や介護を支援する「パートナーロボット」としての実用化を目指す。トヨタはロボット部門を中核事業に育てる方針を掲げており、渡辺捷昭社長は「(商品化に向けて)ブレークスルーするには、この2~3年がヤマではないか」と本腰を入れる構えだ。

   一方、ホンダが公開したヒト型ロボット「ASIMO(アシモ)」は、2体のアシモが協力して、来客者を受付から商談席まで案内する新たな機能を搭載した。従来は人の指示に従って動くだけだったが、新型は内蔵センサーで周囲の状況を把握し、最適な行動を自律判断する。前から歩いてきた人に道を譲ることもできる。オフィスでの接客用として実用化を目指している。

   ホンダは86年にいち早く二足歩行ロボットの研究を開始し、他社をリードしてきた。ASIMOはホンダの「顔」としてイベントなどで活躍してきたが、ここにきて初めて実用化の時期を明示した。トヨタの急速な追い上げを強く意識しているようで、本田技術研究所の川鍋智彦専務は「実用化という視点で見た場合、ロボットが自分で動けるなどの知能化が重要だ」とホンダの優位を強調した。

日本のロボット技術は世界のトップレベル

   日本のロボット技術は世界のトップレベルだ。ただ、利用されているロボットの大半は工場などで働く産業用ロボット。日本ロボット工業会の統計によると、ロボットの出荷額は90年代初めに約6000億円になった後、伸び悩んでいる。日常生活で人と共存する次世代ロボットの実用化が期待されてきた。

   ソニーのペットロボットのヒット作「AIBO(アイボ)」が、ソニーの業績悪化を受けて、06年3月末で撤退するなど、次世代ロボット開発の動きは足踏みしていた。だが、ソニーからロボットの技術者を譲り受けたトヨタが本格的にロボットに取り組み、これに刺激されたホンダも開発を加速させている。「鉄腕アトム」の漫画での誕生日である「2003年4月7日」は過ぎ、実用化にはなお課題も多いが、トヨタとソニーの競争は「アトム」の夢をかなえる可能性を秘めている。

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