2024年 4月 25日 (木)

スクープ連発でも部数減 週刊誌は死にかけているのか

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スクープがあっても部数は伸びない

   元週刊現代編集長で市民記者ニュースサイト「オーマイニュース」編集長の元木昌彦氏は07年12月9日掲載の「週刊誌の時代が終わりかけている!」と題した同サイトのコラムのなかで、

「今1番元気がいいといわれる『週刊現代』の部数減に歯止めがかからないのはどうしたことなのだろう」「多様な言論がなくなれば、国民は、官製の大本営発表しか知らされずに、この国の将来を誤ることにもなりかねないのだ」

と述べて、週刊現代をはじめとした週刊誌の「大不振」を嘆いている。

   その一方で、「スクープがないと週刊誌は売れない、というのは昔の話。読者はスクープなんて週刊誌に求めていない。電車のなかでおじさんしか週刊誌を読んでいない。これが一番深刻だ」と指摘するのはある業界関係者だ。また、ほかのマスコミ業界関係者は、

「いまの大学生を見ていると本当に雑誌を読まない。いまは情報を消費する時代で、ネットで見て済ます機会のほうが多い。手元において眺めるのは、それこそファッション誌や趣味の雑誌。週刊誌なんて立ち読みすればすむし、わざわざ手元に置く必要がない。週刊誌の読者層が高齢化しているのは明らかで、週刊誌はこれからきつくなる一方だろう」

と述べている。

   政治・経済ネタから芸能ネタ、ゴシップネタまでをカバーしている「総合週刊誌」。ここ10年ほど続いている「販売部数激減」の現象に歯止めをかける「方策」はまったく見えていない。

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