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貯金の預入限度額の撤廃などを要望 ゆうちょ銀行とかんぽ生命

   日本郵政グループのゆうちょ銀行かんぽ生命保険は2008年4月1日、政府に現行規制の撤廃・緩和を要望した。ゆうちょ銀行は、現在1人あたり1000万円までとされる通常貯金の預入限度額の撤廃を求めた。通常貯金は決済口座としての利用や、給与や年金の振込口座であることから、利用者の管理外で限度額を超えることがある。利用者の利便性向上を理由に撤廃を求めている。

   かんぽ生命は、加入後一定期間(4年)を経過し保険の引き受けリスクがないと判断された利用者について、1人あたり300万円まで算入しないことになっている加入限度額を、最大1000万円まで算入しないよう要望した。

   いずれの見直しも、郵政民営化法施行令の改正が必要で、総務省と金融庁が改正の是非や内容について検討する。預入限度額の撤廃などはこれまで、民間金融機関が「民業圧迫」を主張していたこともあって認められなかった。