ケータイ市場に黒船がやってくる ノキア「シェア2ケタ」の条件

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   携帯電話世界最大手のノキア(Nokia)が日本市場でのシェア2ケタを狙う――こんな強気な構想が同社副社長の口から語られた。ノキアの国内でのシェアは1%にも満たない。ただ、最近では携帯電話事業から三菱電機が撤退するなど、開発で負担を強いられる「消耗戦」になっていて、「ノキア黒船説」も現実味を帯びてきた。

家電量販店の販売シェアは2007年3月でわずか0.5%

ノキアが2008年3月に投入したモデル「NM705i」
ノキアが2008年3月に投入したモデル「NM705i」

   「(日本市場でのシェアを)早期に2ケタに拡大したい」。2008年4月4日付の日経新聞に語ったのは、ノキア本社の端末事業総責任者で上級副社長のカイ・オイスタモ氏だ。同紙によれば、オイスタモ氏は日本の携帯電話メーカーについて、

「ソフト開発基盤整備を怠り、苦しい局面にある」
「ハードよりも(開発費を抑えるための)ソフトの開発基盤が勝負を分ける」

と述べたという。

   ノキアは、40言語、世界100か国で展開している世界最大手の携帯電話メーカー。中国でシェア1位を獲得したほか、米調査会社IDCがまとめた2007年のアジア太平洋市場(日本を除く)のメーカー別シェアでは、モトローラ、サムスンを押さえ、50%を超えている。

   J-CASTニュースは、ノキア・ジャパンに「2ケタ」実現の具体的な時期などについて聞いてみたが、

「具体的な数字は決まっていない。(副社長が述べたのは)今後、日本に力を入れたいという展望を述べたもの」

と述べるにとどまっている。しかし、世界最大手の携帯電話メーカーが日本市場に本腰を入れるとなれば、「黒船」的な存在になることも十分に考えられる。

   一方、国内のノキアには厳しい現実もある。調査会社BCNの調査によれば、家電量販店での販売シェアは2007年3月時点でわずか0.5%。08年3月の新製品投入以前の07年10月~08年2月に至っては、0.1%で推移。ノキア携帯が受け入れられていないのが現実だ。一方、08年3月時点でノキア副社長が言う「2ケタ」を達成したのは、シャープと松下の「2強」だけ。ノキアが「2ケタ」を狙うには、10%前後のシェアで推移している、東芝、NEC、富士通に最低でも匹敵する必要がありそうだ。

日本市場に合った製品開発をしなければ難しい?

   BCNの道越一郎氏は、

「ノキアの製品はハードには力をいれていない。それがグローバルスタンダード化した原因だろう。しかし、日本ではカメラやワンセグなどハード面での機能が魅力的だと思われている。日本の市場に合った製品開発をしなければ、『2ケタ』は、しばらくは難しいのではないか」

と見る。

   ただ、国内の携帯電話市場は1人1台を持つ飽和状態。さらに、ソフトバンクモバイルに続いて、NTTドコモ、KDDIが携帯電話端末の販売方式を改め、割賦方式にした。そのため、ユーザーにとって携帯電話端末の買い控えが助長される可能性がある。

   さらに、日本のユーザーが求めるハード面での高機能化に対応するため、開発費に莫大なコストがかかり、国内メーカーには負担が大きい。実際、京セラが08年4月1日に三洋電機の携帯電話事業を買収したほか、三菱電機が08年3月3日に携帯電話事業からの撤退を発表するなど、大きなシェアを獲得できなかった企業の再編が進んでいる。

   日本の市場がグローバルスタンダードに変わるか、ノキアが日本市場にあわせて変わるかが、今後ノキアが国内で躍進できるかの鍵になりそうだ。

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