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デルタ―NW合併 世界一の航空会社誕生でANAとJALは?

   米国のデルタ航空とノースウエスト航空が合併で合意したと、2008年4月15日に外電が伝えた。実現すると世界一の航空会社が誕生することになる。この動きがすぐさま日本の、全日空(ANA)や日本航空(JAL)の経営に影響することなさそうだが、岡三証券のアナリスト・宮本好久氏は、「航空業界は原油高で収益環境が深刻さを増しており、アライアンスの枠を超えた世界的な再編に発展する可能性は充分にある」と指摘する。

   航空業界で世界第3位のデルタ航空と第6位のノースウエスト航空は05年9月に収益の悪化から同時に経営破綻し、会社更生手続きを経て、07年に再建を果たしたばかり。しかし、原油高により燃料費が経営を圧迫しているほか、米国の景気後退が顕在化していることで収益の悪化が見込まれ、単独での生き残りはむずかしいと判断したようだ。