スピード社水着対抗の新素材 「世界最速」製品化できるのか

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   世界記録続出の英国スピード社の競泳用水着に対抗し、日本のメーカーが提案した水着の新素材が脚光を浴びている。ところが、問題は素材をもとにどう水着をつくるか。近づく北京五輪を前に、日本の競泳関係者は頭を悩ませている。

「日本競泳界の救世主」現れた?

「世界最速」素材を紹介する山本化学工業のサイト
「世界最速」素材を紹介する山本化学工業のサイト
「世界のアスリート400人をベースに型紙をつくり、3~4年かけて開発しています。続々生まれる新記録も証明していますし、自信を持っています」

   日本でスピード社水着のライセンス契約を結んでいるゴールドウィンの担当者は、こう誇らしげに語る。

   スピード社の「レーザーレーサー」は、米航空宇宙局(NASA)の協力で開発し、2008年2月12日に発表された。撥水性が高く、超音波溶着の無縫製を特色とする水着だ。水の抵抗を極限まで減らしたといい、競泳でこれまで35個の世界新記録を出している。

   これに危機感を持っているのが、日本の競泳界だ。日本代表選手数人がスピード社の水着を着用したところ、練習着より25メートルで0.5秒ほど速かったといい、選手からは「ハンディを負ってしまう」などの声が上がったという。日本水泳連盟では5月7日、こうした現場からの意見をもとに、競泳用水着の提供契約を結んでいるミズノ、アシックス、デサントの3社に、同30日までの期限で水着の改良と再提供を依頼した。

   しかし、1か月足らずの期間での改良は、困難が予想された。そこに、「日本競泳界の救世主」として報じられたのが、大阪市の素材メーカーだ。ウェットスーツなどを開発している「山本化学工業」で、その素材を使うとスピード社の水着よりも速い可能性があると報じられた。

   同社によると、この素材「バイオラバースイム=SCSファブリック」では、糸を編む従来素材のニット生地と違い、半球状の気泡をいくつも開けて浮力の出ない構造にした合成ゴムを使った。すると、素材の表面にはまり込んだ水分子の上を、プールの水が滑るがごとく流れるようになった。その水着素材は、氷に限りなく近く、「世界最速」だとしている。

「素材以外も重要」スピード社側

   水着メーカー3社では、日本水泳連盟からの依頼を受けて、競泳用水着の改良を始めた。山本化学工業からの提案も受けたが、3社とも、「バイオラバースイム」を使うかどうかについては、「ほかの素材メーカーからも提案があり、検討中」と話すのみだ。各社とも、これまでに開発した水着をベースに、「改良に向け最大限努力しています」と話している。

   例えば、「バイオラバースイム」を使う場合、本当に「世界最速」の水着ができるのか。

   山本化学工業によると、関西大学が4月5日、この素材を採用したニュージーランドの水着メーカーの商品をテスト使用したところ、学生選手4人が50メートルで1~2秒の大幅な記録短縮をしたという。ニュージーランドメーカーの水着は、すでに国際水泳連盟の公式試合用の認可を受けている。

   とはいえ、たとえいい素材であっても、それを「世界最速」の水着にするには様々な技術的課題をクリアしないといけないようだ。

   ゴールドウィンの担当者は、「レーザーレーサーは、型紙、無縫製、圧力のかけ方といった構造面にも特徴があります。どうやって泳ぎを速くするか、総合的に考えてつくっています」として、素材以外も重要だと指摘する。改良のために与えられた期間の中で、依頼を受けた3社の乗り越えなければならない壁は高そうだ。

   3社が改良に失敗したら、日本水泳連盟がスピード社水着を採用する可能性はあるのか。

   これに対し、同連盟の事務局長は、「結果を見るまでは、何とも言えません。ただ、大きな問題だと思っています」と話す。ゴールドウィンでは、水泳連盟からの打診や自らの働きかけについて、「それはありません。契約中の3社があり、混乱させることになるからです。オリンピックのことは、水泳連盟が決めることです」としている。

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