ドコモ「iモード」表示項目を競売 「利便性を損なう」と事業者から批判

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   NTTドコモは、携帯電話ネット接続サービス「iモード」の公式サイトに表示される項目の一部を競売にかける。これまでは利用者が多い順に表示していたが、入札額の高い順に切り替える。公式サイトでの収益をあげる狙いと見られるが、頻繁に利用する項目であるだけに「ユーザーの利便性を損なうものではないか」といった批判の声もコンテンツ事業者から上がっている。

ユーザーの選択肢が増える、とNTTドコモ

ドコモ「メニューリスト」のサイト項目が競売にかけられる
ドコモ「メニューリスト」のサイト項目が競売にかけられる

   NTTドコモは、2008年6月上旬から「iモード」の公式サイト「メニューリスト」に掲載されている項目の一部を競売にかける。「メニューリスト」は、「iモード」のポータルサイト「iMenu」の上位に表示される、「天気」「交通」などカテゴリー別の項目を掲載したページ。検索エンジンを使わずに、カテゴリー別に利用者数の多いものから順に携帯電話向けのサイトが探せるということで、ユーザーにとって利便性の高いツールだ。

   競売にかけられるのは、このうち「働く/住む/学ぶ」「着うたフル」「着うた/着モーション」「着信メロディ/カラオケ」「待ちうけ画面/フレーム」「ゲーム」「占い/診断」「コミック/書籍」「デコメール」の10項目についてで、08年6月23日から「入札額順」が反映される予定だ。

   例えば、「働く/住む/学ぶ」をクリックすると、「アルバイト/パート」の小項目に「フロム・エー」「バイトならバイトル」など4サイトが表示されているが、この小項目に表示されるサイトが全て入札額順に切り替わる。利用者数順の項目リストを閲覧するには、もう一度クリックして、別のページに移る必要がある。

   NTTドコモ広報はJ-CASTニュースに対し、

「この10個のサイト(項目)はほとんど同じ順位が続いており、替わり映えがなく、新しいサイトが作られてもなかなか昔からの上位サイトのなかに入れない。(入札額順にすることで)ユーザーの選択肢が増える可能性がある」

と競売を導入する理由を説明する。同社は、ユーザーには「プロモーションサイト」であることを明示するとともに、毎月競売を行うとしている。

   その一方で、利用者数の多いコンテンツ事業者の反応は冷ややかだ。ゲームコンテンツを配信しているジー・モードは「ドコモさんが決めたことなので従わせていただくほかない。入札もまだ始まっていないので、今は様子見の段階で何とも言えない」と話すが、不満を露にするコンテンツ事業者も少なくない。

「auやソフトバンクまで競売を始めたら大変だ」

「困ったもんですね。毎月の入札ということでコストが見えなくなり、戸惑っています。(『メニューリスト』は)公共性の高いものですから、お金でランキングが決まってしまうのはいかがなものなのか」

と話すのは、メニューリストの項目で自社サイトが上位に位置しているコンテンツ事業者だ。同社は運営コストが、「競売」制で全く予測できなくなり、「auやソフトバンクまで競売を始めたら大変だ」と漏らす。

   また「メニューリスト」の上位にいる別の事業者は、次のように批判する。

「今まで良いコンテンツを作れば、何もしなくても来ていたお客さんが、お金をかけなくては来なくなるというのは明らかにデメリット。一体どういう経緯でこんなことになったのか。今までドコモの『メニューリスト』を信頼して来たお客さんの利便性を損なうもの。ユーザーへのサービスを第一に考えて欲しかった」

コンテンツ事業者にとってみれば、良質のコンテンツを作ることで現在まで「メニューリスト」の上位に食い込んでいたのにもかかわらず、ユーザーの利便性抜きで、「カネ」が基準になってしまうのは納得できないというのが本音のようだ。なかには、「うちはドコモと共存共栄ですから、従うしかありません」と、正面から批判しない会社もある。

   こうした不満について、「キャンペーンを打つ場合、特定の時期に入札して(上位項目に)掲載することも可能で、事業者にもメリットはある」(広報部)というのがドコモの「回答」であるようだ。

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