チェ・ジンシル「ネット中傷自殺」が契機 韓国で「サイバー侮辱罪」導入

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   韓国政府と与党・ハンナラ党は、有名女優チェ・ジンシルさんがインターネット上の中傷を理由として自殺に追い込まれたことをきっかけに、ネット上の中傷に厳罰を課すほか本人確認を強化する「サイバー侮辱罪」を導入する方向で検討に入った。韓国では、ネット上で誹謗中傷された有名人の自殺が相次いでいるが、今回チェ・ジンシルさんの自殺で、ネットの書き込みのあり方が大きな課題として浮上。大手紙も、「チェ・ジンシル法」と呼ばれる、厳罰化された法案の成立を呼びかける異例の事態に発展している。

ネット上で誹謗中傷された有名人の自殺が相次ぐ

   有名女優チェ・ジンシル(39)さんの自殺は、韓国社会に大きな衝撃を与えた。チェさんは、2008年10月2日未明に浴室で包帯で首を吊って命を絶った。死の直前、母親に「世の中はひどすぎる。なぜ私を苦しめるのか」などと言い残したという。チェさんは、韓国ドラマ「星に願いを」などで主演したほか、プロ野球の読売ジャイアンツでプレーしたチョ・ソンミン選手の元妻としても知られている。

   自殺の前には、チェさんの知人で08年9月に自殺したタレント、アン・ジェファンさんに2億円もの金銭を高い金利で貸して苦しめたといったネット上の書き込みがあり、ネット上で噂になっていた。この書き込みをした女は逮捕されたが、その後も噂はネット上で流布し、チェさんはこうしたネット上の書き込みに苦しんでいたと見られる。一部報道によれば、チェさんは体重が31キロになるまでやせ細っていたという。

   韓国では、有名人の自殺が相次いでおり、07年1月に歌手チェ・ユニさんが首をつって自殺。07年2月には女優のチョン・ダビンさんも自殺。ともに、ネット上で書き込まれた整形手術疑惑などに心をいためていたと見られており、ネット上の誹謗中傷の書き込みが問題になった。

   韓国では、住民登録番号(PIN)の入力を求めるサイトが多いが、住民登録番号を盗用して他人に成りすますケースが頻発し、形骸化。一部では、一般のユーザーも個人情報の漏洩を恐れて住民登録番号を入力しなくなるケースもあったようだ。ポータルサイトなどでは会員登録時に自主規制として住民登録番号と氏名を入力するよう求めるようになったが、それでも誹謗中傷が収まる気配はなかった。

   インターネット上の書き込みを巡っては、チェ・ジンシルさんの死後もチェさんを中傷するコメントが相次いだことも問題化した。

告訴なしに当局が捜査できるほか、罰則も強化する

   こうした事態を受けて、韓国大手紙もネットの規制強化を主張している。中央日報は08年10月4日の社説で、

「匿名の悪質な書き込みを誘発しないように、今後、本人確認の範囲を拡大しなければならない」
「もはやインターネットユーザー自らが意識改善するのを待っていられる状況ではない。影で悪口とデマを流布することで影響力を持つ人間だと錯覚している悪どい書き込みを規制し、遮断することが求められている。サイバー暴力を規制する統合的な『チェ・ジンシル法』を今こそ作るべき」

と主張。朝鮮日報は、「サイバー暴力をなんとしても規制して禁止しなければならないという国民の共通理解がすでにある」とした上で、

「与野党が向かい合って、インターネットを責任ある市民たちの空間とする法案を用意しなければならない」

と、ネット書き込みをさらに規制する法案が必要だとの見方を示している。

   政府とハンナラ党は、サイバー暴力を処罰する「サイバー侮辱罪」を新設する方向で調整に入っている。現行の法制度では、中傷された本人が告訴しなければ立件されず、名誉毀損での罰則も実質的に罰金が課されるだけ。「サイバー侮辱罪」では、告訴なしに当局が捜査できるほか、罰則を強化する方針で、このほかにインターネットの全面実名制も叫ばれている。野党からは、自殺を契機にネットを規制してはならない、匿名性をなくすのは問題、といった反発もある。

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