「学生時代に海外ゼロ」6割 深刻な若者の「旅行離れ」

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   旅行への関心が、若者たちからめっきり薄れ、旅行業界は深刻に受け止めている。卒業旅行のシーズンが近づいているのに、大手旅行会社の申し込みは例年に比べてイマイチだ。また、学生時代に「一度も海外旅行をしたことがない」人は6割にものぼるという調査結果もある。

「卒業旅行は特に意味のないイベント」が40%

   毎日コミュニケーションズが運営するサイト「マイコミフレッシャーズ」は2009年4月入社予定の内定者を対象に「卒業旅行」についてのアンケートを行い、08年12月17日に結果を発表した。

   「卒業旅行に行く予定はありますか?」と聞いたところ、「行く」と回答した人が63.7%で、残りの36.3%は「行かない」「行こうかどうか迷っている」だった。行かない理由は、「卒論や授業で忙しい」が27.5%と最も多く、次いで「お金がもったいない」(24.8%)、「卒業旅行の他に(時間・お金を)使いたいことがある」(11.0%)と続いた。

   さらに、卒業旅行について、「学生から社会人への区切りのイベントとして大事なものだと思う」が60.0%を占める一方で、残りの 40.0%は「行っても行かなくても、特に意味のないイベントだと思う」と回答。同社では卒業旅行自体への興味、関心が薄れているのでは、と推測している。

   また、学生の間に国内・海外旅行にどのくらい行ったかも尋ねた。国内は「2~3回」が26.7%と最も高く、次いで「4~5回」(25.3%)、「10回以上」(15.0%)。一方で海外は「0回」が62.3%と大半を占め、海外旅行経験が少ないことが分かった。

   調査は08年11月27日~12月3日にインターネットで行い、300人から回答を得た。

   JTBは学生向け海外パッケージツアー「ガクタビ」を08年10月31日から発売している。燃油サーチャージ代別で、ロンドン7日間、パリ7日間、ローマ7日間はいずれも7万7700円、ニューヨーク5日間は4万9800円と低価格に設定。また、「ガクタビ」を12月10日までに申し込むと、1人あたり1万円をキャッシュバックするキャンペーンを実施した。これで申し込みの増加を狙ったが、JTB広報担当者は、

「例年に比べて、申し込みは少ないです。年明けにはサーチャージが下がりますし、これから増えると期待しています」

というものの、苦戦は否めないようだ。

現地に行かなくてもネットで行った気分に??

   若者が旅行しない理由は、「お金がないから」「不況で節約志向になっている」などと言われている。ある業界関係者は、こうみている。

「若者にお金がないのは昔から同じで、むしろ今の方が飛行機代は安くなり、旅行に行きやすくなっています。理由はお金ではなく、ネットでいろんな情報が入るようになり、現地に行かなくても行った気分になれて、結果的に旅行への関心が薄れてしまったのではないか、と業界内で危惧しています」

   月間300万人が利用している旅行の口コミサイト「フォートラベル」。会員の属性をみると、10歳代が4%、20~24歳が6%で、ネットをよく使うはずの10歳代から20歳代前半が少ない。もっとも多いのが30~34歳で21%、次いで25~29歳が20%と続く。

    海外旅行をしたことがほとんどないという20歳代の社会人(女性)は、その理由を説明する。

「まったく興味がないというわけではありませんが、予定を組んで、チケットを手配して・・・といった手間を考えると、面倒で行く気になりません。わざわざ海外に行かなくても東京で色々なものが買えるし、どうってことないです」

20歳代の学生(女性)は、

「私は好きなのでよく旅行しますが、友達なんかは行く人と行かない人とはっきりわかれるようです」

と話している。

   「ムエタイ体験」(タイ)や「ハングル語レッスン付 韓国人学生と交流体験」(韓国)など、若者向けのツアーを販売している旅行会社大手のH.I.Sは、

「観光だけでなく、現地でしか体験できない『何か』を組み込むなど、海外に行く意味・価値をより感じていただけるように意識した商品を企画しています。『海外に行くこと』よりも、そこで『何ができるか』『何をするか』が、若者の心をつかむポイントになっています」

と話している。

ラーニング

   環境省が毎年行っている「環境にやさしい企業行動調査」では、7割の企業が経営層や従業員に対する環境教育を行っていると回答しています(平成26年度調査結果)。環境にやさしい企業活動を実践するためには、環境保全への意欲を高め、環境に関する正しい知識を身につけるための環境教育が必要です。 続きを読む

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