損保大手3社が経営統合 陰の主役はトヨタ?

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   三井住友海上グループホールディングス(HD)、あいおい損害保険、ニッセイ同和損害保険の損保大手3社が2010年4月の経営統合で基本合意した。東京海上HDを抜いて、国内最大の「メガ損保」が誕生する背後では、あいおいの大株主であるトヨタ自動車が「統合の陰の主役」とささやかれている。

トヨタは「あいおい単独で生き残るのは困難」と判断

   「トヨタ、日本生命保険、三井住友グループという強力な顧客基盤を持ち、大きな相乗効果を発揮できるベストの組み合わせだ」。統合発表の記者会見で三井住友海上グループHDの江頭敏明社長はこう胸を張った。統合のキーワードが、トヨタと、ニッセイ同和の親会社の日本生命、それから三井住友グループであることが図らずも浮かび上がった。

   損保業界は、少子高齢化や若者の車離れを背景に主力の自動車保険は低迷している。そこに金融危機が襲い、海外投資に活路を求めていた損保各社は多額の損失を計上した。こうした事態に危機感を抱いていたのは、業界4位のあいおいを傘下に持つトヨタ。「あいおいはトヨタ依存の甘えから抜けきれなかった」(業界関係者)とされ、トヨタは「あいおいが単独で生き残るのは困難」と判断し、あいおいにもそうした意向を伝えていた。

   だが、あいおいは自分より規模の大きな相手に呑みこまれることを警戒した。このため、あいおいは複数の大手に打診はしたが、とりわけニッセイ同和を強く誘った。ニッセイ同和は、日本生命の強力な営業職員を十分に生かせず、業界6位に沈んだままで、あいおいとしても主導権を握りやすかった。

   ただ、トヨタには、あいおいとニッセイ同和の統合だけで話を終わらせるつもりはなかった。トヨタが統合相手として思い描いていたのは、以前から親密だった三井住友海上。業界2位の三井住友海上に対し、あいおいの社内には渋る声も少なくなかったが、関係筋によると、トヨタはあいおいに三井住友海上との縁組を後押ししてきたという。

2社が併存で「リストラ効果には限界がある」

   三井住友海上との組み合わせには、日本生命にも複雑な感情があったようだ。日本生命としてもニッセイ同和の先行きを懸念していたが、三井住友海上は三井生命、住友生命と親密。日本生命にとっては、ライバルとの「呉越同舟」にもなってしまうからだ。

   ただ、念願の「東京海上超え」を目前にした三井住友海上が絶好の機会を手放すはずがなかった。統合は、持ち株会社の三井住友海上グループHDの傘下に三井住友海上火災保険と、あいおい・ニッセイ同和の合併会社が入る。2社の合併は、三井住友海上との「対等統合」を印象づける狙いとみられている。三井住友海上は持ち株会社の社名から「三井住友」を外す「譲歩」も決断した。

   もっとも持ち株会社の傘下に当面、2社が併存するため、「リストラなどの統合効果には限界がある」との指摘も出ている。統合は3社の微妙なバランスを何とか崩さないようにまとめ上げただけに、もろさが付きまとい、「大胆な経営判断や事業展開の機動力に欠けるのではないか」との不安も消えない。

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