小泉「笑っちゃう」発言の破壊力 ブログで続々議員が「反旗」

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   麻生首相の「郵政民営化見直し」を示唆する一連の発言をめぐり、民営化の旗振り役を担った小泉純一郎元首相が、ついに怒りをぶちまけた。首相在任中は他人を名指しして批判することは珍しかった小泉氏だが、「怒るというよりも、笑っちゃうくらい、ただただあきれている」とまで述べたのだ。発言の場に居合わせた「郵政民営化推進派」議員や小泉チルドレンも、次々にブログやテレビで持論を展開。中には、公然と麻生執行部の正当性に疑義を唱えるものもあり、いよいよ「反麻生派」が勢いづいてきた様子だ。

「総理、それはないでしょう!」が引き金に

   発言が飛び出したのは、2009年2月12日夕方、自民党本部で開かれた「郵政民営化を堅持し推進する集い」の幹事会でのことだ。会合は冒頭部分だけテレビカメラの撮影が認められており、小泉氏はカメラの前で、このように切り出したのだ。

「私は最近の総理の発言について、怒るというよりもね、笑っちゃうくらい、もう、ただただあきれているところなんです。一昨日もね、総理から話がしたいということで電話で話をしたんですが、そのときに、たまたま小野次郎代議士のブログ?って言うんですか?その『総理それはないでしょう』というのを読んでいたんです。もう一つ、世耕(弘成)参院議員の『それをいっちゃあおしめえよ』。だからね、総理にね、『こういう意見が耳に入っていなだろうと思うから、官邸にこの小野次郎さんの文章と世耕さんの文章を今、ファクスで送るから、よーく読んでおいてくれ』と言っておきました」

   小泉氏が念頭に置いたとみられるのは、世耕議員が2月8日付けで書いたブログの記事。この記事では、麻生首相の一連の発言について

「それを言っちゃーお仕舞ぇよ!!」

と嘆いた上で、世耕氏が参議院の郵政民営化特別委員会の理事を務めていたことから、

「『実は反対でした』などとは口が裂けても言えない。『委員会の理事は議事進行が役割で法案の中身には関与していませんでした』とも絶対に言えない。それこそが政治家の『矜恃』というものだろう」

と、「自分はぶれない」と言いたげな文面だ。

   一方、小泉氏が言及した小野氏のブログでは、2月6日付けで、「総理、それはないでしょう!」と題して、

「郵政民営化決定当時の総務大臣が、『オレは、民営化に反対だったから、民営化担当からはずされていたことだけは記憶に留めて欲しい』と、質問者に懇願している。見たくないものを見てしまった気がする」

と、麻生首相を批判している。小野氏は01年の小泉内閣発足から05年の「郵政選挙」で当選を果たすまでの間、小泉氏の秘書官を務めていたという経歴を持つ。小野氏が09年2月13日午後、TBS系の情報番組「ピンポン!」に生出演して明らかにしたところによると、「小泉発言」に先だって小泉氏から連絡があり、

「ブログのタイトル『総理、それはないでしょう!』全くそのとおりだ」

と言われたのだという。「小野ブログ」が、今回の小泉発言の引き金となった可能性もありそうだ。

「どれほど怒っていたかは想像に難くない」

   「小泉発言」後も、「推進派」議員からは、続々と執行部批判の声があがっている。会合に出席した国会議員18人の動向を見ただけでも、山本一太参院議員は12日夜ブログを更新し、

「公の席で他の政治家を滅多に批判しない小泉元総理の口から、麻生首相に対する『厳しい批判の言葉』が次々に飛び出した。 しかも、TVカメラとペンの前で! 『どれほど怒っていたか』は想像に難くない!(ひやあ!)」

と、小泉発言の「破壊力」に驚いてみせたのを皮切りに、派閥内での「降格」が指摘されている中川秀直元幹事長も

「日本はいま、100年に一度の経済危機に直面して、自民党が55年の結党以来の危機にあり、小泉構造改革路線が頓挫する危機にあるという3重の危機にある」

と、執行部が進める「見直し路線」を改めて批判。

   伊藤達也元金融相に至っては、

「郵政民営化の根幹を変える総理総裁を私たちは選んだわけではありません。逆にいえば、それに触れる発言が出たということを極めて深刻に受け止めざるをえません。本当に自民党は大丈夫か、これで終わるんじゃないかという危機意識を持つべきです」

と、「『麻生降ろし』の意図がにじみ出ている」との指摘も出かねない文面だ。なお、伊藤氏のブログでは、「小泉発言」前の2月11日には、麻生首相の「多くの国民の中で4分社化を知っている方はほとんどおられない」との発言に対して、

「怒りを通り越して、ただあきれるばかりです」

と、「小泉発言」と同様の表現で失望感をあらわにしたばかりだ。

   小泉氏は、発言の中で

「政治で一番大事なのは信頼感。特に総理、総理の発言は信頼がなきゃ選挙は戦えないんです」

と、半ば「今のままでは戦えない」との考えを表明してもいるが、党執行部の「解散戦略」は、全く見えないままだ。

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