南田・長門の「認知症」番組 「キレイ事すぎる」と批判

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   女優の南田洋子さん(76)が認知症にかかり、夫の長門裕之さん(75)が介護をするドキュメント番組が放送された。社会問題化している「老老介護」を社会に問うた意欲的な番組だとの評価がある一方、この番組の内容を巡り、医師、介護士、認知症患者を持つ家族から「キレイ事だ」といった多くの非難が上がっている。さらに、芸能界からも「南田さんを晒し者にするな」との声が出ているのだという。

介護の現場はまさに修羅場

   この番組は2009年4月20日にテレビ朝日系で放送された「報道発 ドキュメンタリ宣言」。08年11月に、同じ番組で「今日の洋子は明日いない~消え行く妻の記憶」を放送した。視聴率が20%以上と高く、08年11月から撮影を再開、今回の2回目が制作された。

   番組では、認知症になった南田さんが自宅で長門さんに介護されている場面が登場する。しかし、自分が誰なのか、長門さんの存在が何なのかわからない。脳梗塞も併発し入院。退院したものの、まもなく意識が混濁し再入院。南田さんは病院のベッドで笑顔を見せながら

「洋子が(長門さんを)愛しているよ」

と、話す姿などが流された。

   「老老介護」の実態を社会に示し、「夫婦愛」の感動も与えた、との評価もあるが、日本認知症ケア学会によれば、放送後、医師や介護士、認知症患者を持つ家族から、「キレイ事すぎる」「介護の実態が伝わらない」など相当な非難が学会に寄せられたのだという。

   認知症患者を持つ家族は、仕事を辞め介護に専念する場合が多い。介護保険を使ったケアに頼るが、収入が減るため、自費でヘルパーなどは雇えない。それなのに、長門さんは役者の仕事をし、家には自費で雇ったと思われるヘルパーが入っている。「老老介護」の場合は、介護保険に入っていても、お金がかかるため簡単に介護士を呼ぶこともできない。そんな「老老介護」を支えているのは地域のボランティア。にもかかわらず、ここの部分に全く触れていない。夫婦愛も結構だが、認知症関係者にとっては夢のような話で、「老老介護」の実態とは関係のない「お金持ちの世界」だというのだ。

   同学会は、

「各種の施設、制度、機関など社会資源を使い認知症のケアをするのが常識なのに、この部分に全く触れなかった。介護の現場はまさに修羅場。番組のような介護ができるのはお金持ちだけはないですか」

と指摘し、真実を伝える報道機関としての見識を問いたい、とまで言うのだ。

「南田洋子『晒し者』にするな」という記事も

   もうひとつの問題は、認知症患者がこうした放映を望んでいるかだ。

   芸能界から上がっているのは南田さんの扱い。「週刊大衆」は09年5月11・18の合併号で「南田洋子『晒し者』にするな」という記事を掲載した。ファンから

「隠し撮りのようなことをして、彼女の人権はどうなるんだ」

という批判も出ている、としている。

   先の日本認知症ケア学会によれば、テレビ局などからドキュメンタリーを作るため認知症患者を紹介して欲しいという申し込みがあるが、全て断っている、ということだった。患者本人が望めば別だが、望んでいるかどうかなど、わからないからだという。

   実は長門さんも、南田さんの様子を放送してもいいのかどうか悩んだという。最近発売された著書「待ってくれ、洋子」に書かれている。初めは放送の誘いを断ったものの、老老介護の実態を知ってもらうべきだとし、バッシング覚悟で承諾したそうだ。しかし、その思いは、現実に認知症患者の介護に関わる人々には届かなかったようだ。

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