「『アンドロイド』搭載ケータイ」ドコモはなぜ出したのか
機種戦略を永田清人執行役員に聞く

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   ケータイ各社から2009年夏商戦向けの機種が発表された。NTTドコモの目玉は、米グーグル(Google)社が中心となって開発した基本ソフト(OS)「アンドロイド(Android)」を搭載したスマートフォン  (多機能端末)だ。ドコモは、2008年秋に「ドコモスマートシリーズ」「ドコモスタイルシリーズ」など製品のラインナップを一新、注目を集めたばかりだ。今後の同社の機種戦略について、永田清人・執行役員プロダクト部長に聞いた。

――夏モデルのコンセプトは「ひとりひとりのあなたへ」。今回発表された18機種の製品には、どのように反映されているのでしょうか。

ドコモの今後の戦略について話す永田清人・執行役員プロダクト部長
ドコモの今後の戦略について話す永田清人・執行役員プロダクト部長

   永田: 08年秋に、端末の企画のやり方を変えました。これまでは「高機能が沢山入っている90Xシリーズ」「標準機能を中心に搭載した70Xシリーズ」というように、機能面での切り分けをしていました。ただ、「高機能」「標準機能」と言われても、確かに分かりにくい面がありました。これをお客様の特性に合わせて再編成したんです。「ドコモスタイルシリーズ」は、ファッションに敏感な人。自分にあったファッションを選ぶ時と同じ感覚ですね。「ドコモプライムシリーズ」は、エンタメ。「これ、一番新しいんだぜ!」と自慢したくなるようなもの。「ドコモスマートシリーズ」は、ビジネスパーソン向け。「ドコモプロシリーズ」は、PCをやっていて、「PCぐらい使いこなせる」という人向けです。このように、「人」を切り口にして、開発を進めてきました。

   今回のコンセプトはその延長で、「我々の製品は『あなたのために』作っています」というメッセージです。しばらくは、この考え方は変わらないでしょう。

「PCをつかっている人に、その延長で使って欲しい」

グーグル社の「アンドロイド」を搭載した「HT-03A」が目玉のひとつだ
グーグル社の「アンドロイド」を搭載した「HT-03A」が目玉のひとつだ

――今回は、グーグル社の「アンドロイド」を搭載した「HT-03A」を含むスマートフォン2機種が発表されました。スマートフォン投入の狙いを教えて下さい。

   永田: 今回の目玉は2つあって、ひとつはスマートフォンです。スマートフォンは、新規需要狙いです。実は、2台目利用としても期待しています。この分野については、これまではドコモは強くありませんでした。今回の夏のモデルでは、「きちんとしたシェア」を取るために、インパクトのあるものをリリースしたかった、という思いはあります。そういう意味では、2つ良いものをご用意できた、と思っています。

――新機種の、どのあたりを強調したいですか?

   永田:スマートフォンは「オープン」なものです。この「オープン」という意味は、お客様が自由にアプリケーションをインストール出来ることと、開発者が自由に開発できるという2点です。利用する側にも、開発する側にも、様々な楽しみ方をして欲しいと思っています。現状では「PCをつかっている人に、その延長で使って欲しい」ということです。

   「PCユーザーで、外出した時にもインターネットを使いたい」という方には、グーグルのサービスとの親和性が高い「HT-03A」を、「仕事でPCと親和性のある文書も作りたい」という方には、ウィンドウズ・モバイルが入った東芝製のもの(T-01A)をお買い求めいただければと考えています。それに加えて、ビジネス向けのブラックベリー(BlackBerry)もあります。それぞれに棲み分けできれば…

――スマートフォンの一種である、アイフォーンの上で動くゲームが人気ですね。HT-03Aでも、同様の動きはあるのでしょうか。

   永田: 「HT-03A」は、すでに発売しているブラックベリーなどに比べると、相当「エンターテインメント寄り」だと思います。例えば、発表会で山田社長が強調していた(HT-03Aにインストールされている)星座が見える「ポケット羅針盤」は、私たちの側でプリインストールしているものです。利用者も様々なものをインストールすることができ、今後、こうした可能性が広がると思っています。

――スマートフォン以外の、今回の目玉は何でしょうか。

   永田: 「使いやすさ」です。例えば今回は防水機種も増えています。「お風呂や台所で使いたい」というニーズに応えたこたえたものです。実際、汗や雨を気になさるお客様は多いのです。

   それ以外には、機種変更の際に、ユーザー辞書が引き継げるようになったのも一例ですが、「不便なことをなくす」が、今回のメッセージです。

――「エヴァ(ヱヴァンゲリヲン)ケータイ」も出ましたね。

   永田: 「とんがっている」のが特徴ですね。3万台限定ですので、それなりに端末価格も高くなってしまうのですが、「ヱヴァ」には熱烈なファンの方がおられますので、きちんと期待に応えられると思っています。この他にも「コラボモデル」はいくつかありますが、ドコモも、このような試みがきちんと出来ることを示すことが大事だと思いました。

ケータイはもはや若い人向けだけではない

――新しい4シリーズの他に「らくらくホン」も人気ですね。

   永田: 実は「らくらくホン」には4グレードあるんです。一番いいものだと、テレビもみられます。今回のスタンダードモデルは、カメラも付きました。

――でも、「らくらくホン」は、機能がシンプルだというのが売りでしたよね?

   永田: 「ケータイは全く初めて」というお客様の比率は下がっている上、利用者同士のコミュニティーも出来つつあります。機能は多少は増えているのですが、操作性は変わっていません。シニア層同士で操作を教え合うなど、以前とは若干状況が変わっていますし、今のご時世でカメラが付いていないと、「孫の顔も撮れないの?」となってしまうのです。

   「新しいものを付けつつ、操作は簡単」というのが強みです。「自然に使える感覚」が大事だと思っています。

――最近では、かなりシニア層にも目を向けているんですね。

   永田: ケータイは「若い人向け」と思われてきたのでが、これだけ広まりを見せると、もはや若い人向けではありません。先述の4つのシリーズも、この傾向に対応したもので、「製品作りが時代に追いついてきた」ということなのかも知れません。宣伝の仕方も然りで、これまでは若者向けの機能を訴求しがちで、お客様のとの距離が出ていたのかも知れません。

   新シリーズでは、「アンサーハウス」で、4人のキャラクターを分けています。まさに、ここにコンセプトが反映されていると思います。

――先ほどの「4つのシリーズ」を打ち出したのが、08年11月。半年間での手応えはいかがでしょうか。今後の展望とあわせて教えて下さい。

   永田:  非常に手応えを感じています。お客様に受け入れられていると思います。お客様が価格帯を見ながら機種を選ぶ時の、良いガイドになっていると思います。リーマンショックで厳しい中、それなりのシェアは取れています。解約率の低さなどに、ちゃんと結果が表れていると思います。ここで安心してしまうとダメなのですが(苦笑)。このシリーズは、お客様と一緒に「育っていく」ものだと思います。受け入れていただいた分、チャンスをいただいたと思っています。

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