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「沢山の勇気をもらいました」 川村カオリに追悼コメント8000件

   乳がんのため亡くなった歌手の川村カオリさんのブログに、追悼するコメントが1日で8000件近く寄せられている。

「どうかブログを削除しないでください」

川村さんのブログ
川村さんのブログ

   乳がんと闘病中だった歌手の川村カオリさんが2009年7月28日11時1分、都内病院で死去した。38歳だった。

   川村さん自身による最後のブログ更新は7月1日。新たな転移が見つかり、5月のライブ後に入院して治療を受けていたことを明かした。入退院を繰り返しているうちに体力を消耗してしまったとのことで、「しばらく治療に専念したいと思います」と綴っていた。この記事に対して、

「しっかりなおしてまた戻ってきてくださいね」
「みんなで祈ってますからね」
「娘さんの為にも早く良くならなくちゃ!」

といったコメントが死の直前まで6000件近く書き込まれていた。

   そして、スタッフによる訃報が書き込まれたのが28日の18時20分。当初は「嘘だ!」「信じたくありません」など動揺するコメントが多かったが、その後は、

「お疲れ様でした!」
「同じシングルママで、沢山の勇気をもらいました」
「お子さんが今どんな気持ちでいるのか考えると胸が裂けそうです」
「あなたの命日に毎年乳ガン検診受けるよ」

といった追悼コメントが寄せられ、現在までに8000件近い数となっている。「カオリさんのブログをどうか今はまだ削除しないで下さい」というものも見られる。

辻仁成さんは「カオリ、ありがとう」

   また、川村さんの死には多くの関係者が追悼コメントを出している。音楽評論家の大貫憲章さんはブログで、川村さんと一緒にDJを行った際、川村さんがローリングストーンズやオアシス、クラッシュなどをかけていたことを振り返った。デビューシングル「ZOO」をプロデュースしたミュージシャン・作家の辻仁成さんは「カオリ、ありがとう」とだけ綴っている。

   川村さんは、1971年生まれ。日本人とロシア人とのハーフで、17歳の時に歌手としてデビューした。「神様が降りてくる夜」(90年)「翼をください」(91年)などのヒット曲がある。また、歌手としてだけでなく、女優やモデルとしても活躍。ギタリストの前夫の間に7歳になる娘がいる。

   最初にがんが見つかったのは04年。乳がんで左乳の摘出手術を受けていた。05年には活動を再開したものの、08年1月にリンパ節、肺、骨にがんが転移。点滴による抗がん剤治療を受け、同年10月にブログで転移を公表した。なお、川村さんの母親も40代のときに乳がんで亡くなっている。

   がんと闘う一方、09年に入ってからは5月に東京・渋谷C.C.Lemonホールでライブを行い、同月末には13年ぶりのアルバム「K」も発売していた。歌手として精力的に活動しようとしていた矢先の死去だった。