「青森の出稼ぎ労働者が放火」 裁判員映画に地元から「不快だ」の声

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   放火事件を起こした出稼ぎ労働者は、青森県出身――。最高裁制作の裁判員制度PR映画がこんな設定になっていることに、「不快だ」といった声が地元から出ている。一方で、「出身者を悪者にした推理小説などとどこが違うのか」という声もあり、意見が分かれているようだ。

「津軽弁をばかにしている」

裁判所サイト上の裁判員制度PR映画
裁判所サイト上の裁判員制度PR映画
 

   「あったらだ とんでもねえことを…」

   裁判員制度PR映画で、建築会社に出稼ぎしていた男性被告役が公判中に漏らす津軽弁だ。この映画「裁判員 選ばれ、そして見えてきたもの」では、被告は、仕事上のミスで解雇され、会社提供の宿舎から出る際に逆上して放火したという設定になっている。

   被告の出身地は、「表津軽郡」と言う架空の地名だが、青森県内にあるという位置づけ。被告の妻ら関係者も、「こったらな事件を」などと津軽弁をしゃべるケースがしばしば出てくる。

   今回のことを取り上げた共同通信の2009年9月3日付記事によると、弘前大学の授業で映画を学生らに見せたところ、「津軽弁をばかにしている」との感想が出たという。同大の准教授は、授業で使う際に、「青森県には失礼な内容ですが」と断るといい、「予断を与えないことが重要な裁判員裁判の映画なのに、出稼ぎ労働者を犯罪予備軍のパターンの一つにしている」とのコメントを寄せている。

   最高裁制作のこの映画は、07年に完成。DVDやビデオで貸し出しているほか、裁判所サイト上で動画を現在も配信している。青森県の広報広聴課長は、取材に対し、08年9月ごろに、「DVDが使われていて、たいへん不快」という声が県民から寄せられたことを明らかにした。そして、当時の課長が、最高裁に「DVDをどうして作成したのか」と問いただした。これに対し、最高裁では、「東京から離れている場所として(青森を)設定した」と釈明し、「ご不快な思いをされたとしたら、お詫びします」と回答したという。

推理小説などの設定と同じとの声も

   青森県では、DVD貸し出しなどの中止については、とくに最高裁に要求しなかった。しかし、最高裁では、「(DVDなどを)『回収しろ』と言われても、無理です。ご理解下さい」と説明した。なぜ回収できないのかについての話はなかったという。

   同県では、この裁判員制度PR映画については、設定を青森としたことに反対する立場だ。広報広聴課長は、取材に対し、「うちとしても、イメージアップを目指す施策を行っており、イメージは気になります。取り上げてほしくはありません。特定の地域であることが分からないような配慮があればよかった」と話す。

   もっとも、映画はフィクションだ。リアリティーを出すのに、登場人物の出身県を挙げることはざらにある。こうしたことから、青森県内でも、問題視することに疑問を呈する向きがあるようだ。

   青森観光コンベンション協会の関係者は、取材に対し、「国の公的機関が作ったのなら、青森県にあいさつしてもしかるべきだった」としながらも、こう言う。

   「推理小説などのフィクションなら、青森出身者を悪者にする例はいろいろあるはず。それとどこが違うのかということですよ」

   最高裁の広報課では、取材に対して、基本的に回答には1週間かかるとしている。その理由については、「様々な取材の申し込みが相次いでおり、順番に対応しているため、急いでお答えすることはできません」と説明している。取材には、全部まとめて答えるため、分かる範囲でも言えないという。

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