「アニメの殿堂」建設白紙へ 文化庁「新政権の指示仰ぎたい」

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   「国営マンガ喫茶」などと揶揄されている「国立メディア芸術総合センター」(仮称)の建設が、民主党新政権の成立に伴い、白紙に戻ることになった。

無駄遣いの恐れがある施設、と明記

   麻生太郎首相の肝いりで建設が計画された同センターは、延べ床面積1万平方メートル以上で、アニメや漫画、ゲームなどメディア芸術のすべての分野を対象に、作品の収集・保存・修復や、展示・公開、アニメ制作者などの人材育成を行う。09年度補正予算で117億円の建設費を計上した。2011年度中の完成を目指していた。

   しかし、このセンターを作る狙いがはっきりしなかったこともあり、「アニメの殿堂」「国営マンガ喫茶」などと揶揄された。民主党の鳩山由紀夫代表はハコモノ行政そのものだとし、117億円もの予算があるのなら母子加算復活など国民の福祉に回すべきだと強く批判し、予算の凍結を示唆。衆院選のマニフェスト「ムダづかいをなくすための政策」に、同センターは無駄遣いの恐れがある施設、と明記した。アニメなどの業界からも、あまりいい評判は得られず、117億円の予算は、低賃金で働くアニメーターの救済に充てて欲しい、といった意見も出ていた。

   同センターの設立準備委員会は8月26日に基本計画を発表。「文化の向上のために必要」などと建設に理解を求めた。委員の一人である漫画家の里中真智子さんは、「国立アニメ殿堂」や「マンガ喫茶」とは異なり、国を挙げて日本のメディア芸術のすばらしさをアピールする拠点であり、日本の若いクリエーターにとって大きな励みになる、と訴えた。

「建設は取りやめる方向に動く」

   センター建設を進める文化庁は、民主党の総選挙大勝利によって09年度の補正予算の見直しが行われる可能性が強まったと見て、

「センターの必要性と、これまでの経緯を詳しく説明し、建設の理解を求め、新しい政権の指示を仰ぎたい」

としている。民主党の政策審議会は、

「マニフェストに(無駄遣いの施設と)記載されているように、建設は取りやめる方向に動くと思われるが、まだ予算見直しの議論が行われていないため、現時点ではなんともいえない」

と話している。

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