長谷川洋三の産業ウォッチ
ファーストリテイリング社長の哲学:企業経営は「一勝九敗」でいい

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「企業はいつどうなるかわからない。いつになっても危ないと思うことが大事だ」

   2009年9月3日、東京・大手町の経団連会館で行われた財団法人経済広報センター(会長御手洗冨士夫キヤノン会長)主催の第25回「企業広報賞」で企業広報大賞を受賞したファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は、危機感を持ち続けることこそが好調を続ける原動力になる、との哲学を改めて披露した。

   ファーストリテイリングの2009年8月期の連結売上高は前期比16%増の約6820億円、経常利益は18%増の約1010億円の見込みで、2010年8月期の連結経常利益は前期比9%増と過去最高の約1100億円になる見通し。保温性肌着「ヒートテック」のヒットが続き、女性向け商品の拡充も効果をあげているためで、2日の事業戦略説明会では中国、欧米などの海外事業の拡大などで2020年に連結売上高5兆円を目指す」と発言した。しかし好調にもかかわらず企業経営は「一勝九敗」という持論を変える意思がないことを明確にした。

   ファーストリテイリングは、経営者自らが積極的にトップ広報を展開していることに加え、全社員が一体となった広報を行っているとして「企業広報大賞」を受賞した。その感慨についても「わが社は零細企業から急成長したので企業PRを続けない限り世間に存在が伝わらない宿命があった」と指摘、「大企業になっても零細企業の精神を持ち続ける必要がある」と強調した。

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