2012年に2500万台の生産計画 早くも「過剰」説出る中国自動車業界

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   中国での自動車販売は2009年に前年比46%増の1364万台に上った。この傾向は続くと見て、奇瑞は2010年に70%増、長安は同127%増、江淮は同150%増といった具合に国内メーカーは野心的な目標をぶち上げている。各社の生産計画を積み上げると、2012年に2500万台にも上り、早くも生産過剰に陥るとの見方も出ている

   ただ、外資メーカーは一様に慎重だ。販売台数でトップにある上海大衆(上海VW)は2010年に82.9万台を目指し、2009年と比べて11.4%増にとどめている。日系メーカーも同様で、東風日産は60万台の計画で11.6%増、広州豊田(広州トヨタ)は26.7万台、 26%を目指している。

中国政府は「大躍進」を逆に懸念

   中国工業情報省は、2010年1月30日までに各自動車メーカーから現在の生産能力、これからの拡張予定について数値を提出させた。その結果はまだ公表されていないが、中国マスコミの報道によると、2012年に2500万台にも上る。中国が今と同程度の増加率を維持しても、2000万台しか消化できず、2012年に500万台の生産過剰になってしまう。

   車が爆発的に売れた2009年。2010年はさらに成長していくのか、それとも陰りがでるか、メーカーと政府の対応はまちまちだ。

   車の本格的な普及段階に入った中国で国内メーカーは、きわめて強気だ。車の下取り政策、小型車の購入に対する購入税の減免政策は、2010年も引き続き行われる。中国メーカーの得意分野は1.6リッターの小型車で、沿海部での爆発的な売れ行きが、中部、西部の都会、さらに農村部にも波及していく、と見ている。

   J-CASTが調べた国内メーカーの増産計画によると、比亜迪汽車(BYD)は、長沙工場に30億元投資して2010年に生産能力を30万台に拡大、80万台に増加させる可能性も取り沙汰されている。さらに同社は西安工場に50億元投資、2011年に40万台、さらに100万台の生産能力を視野に入れている。BYDだけでも180万台の生産能力が増える。

   吉利は蘭州工場に20億元投資して、2011年に12万台、将来的には200万台まで生産を膨らませたいとしている。奇瑞は47億元投資し、大連に完成車工場を建設する。2011年から稼働し、将来は85万台の生産能力を持つ。ほかに、117億元投資して、2012年に河北工場の生産を180万台まで引き上げ、さらにその後200万台にしたいとしている。

   また、重慶市の長安は2010年127%増、江淮は同150%増の計画をぶち上げている。

   しかし、中国政府はこの「大躍進」を逆に懸念している。

「2003年に車が爆発的に売れたが、翌年に売れ行きが鈍り、結局50万台の在庫を抱えた。その時、中国企業はどこも資金繰りに苦しんだ」

と国家情報センターの徐長明部長は明かす。2012年に500万台も在庫が残ったりすると、政府はとても対応出来ない、というのだ。

外資合弁企業は控えめな目標

   一方、外資と合弁する自動車メーカーは、市場の見方は控えめである。

   販売台数ではトップにある上海大衆(上海VW)は2010年に82.9万台を目指し、2009年と比べて11.4%増に止めている。上海通用(上海GM)も85万台、昨年比では11.7%増。一汽大衆(第一自動車VW)も78.2万台(11.7%増)といった具合だ。

   日系メーカーの場合、東風日産は60万台、11.6%増。広州豊田(広州トヨタ)は26.7万台で、外資系では飛び抜けて高い26%の目標を掲げている。

   自動車業界を取材する寇建東記者は

「合弁メーカーはグローバルな視点で中国を見ている。世界市場に対する販売ノウハウなども持っているので、中国メーカーが熱くなっている時に、外資系は非常に冷静だ」

と話す。

   2月14日に中国で一番大きな祝日である春節を迎える。北京近郊の自動車市場は09年より熱いムードに溢れている。トヨタ、ホンダなどのいくつかの車種は数万元の追加料金を出して、ようやく納車してもらえる。それでも、数週間か一ヶ月以上待たなければならない。この熱気はいつまで続くのだろうか。

(J-CAST北京)

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