不況で検定料節約の動き? 受験者数に異変、明大がトップへ

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   11年連続で受験者数トップだった早稲田大学を明治大学が追い越しそうだ。不景気の影響で検定料を節約する志願者が増えて、「冒険」をせずに手堅く大学を選ぶようになったのが一因と見られている。

   受験情報を発信している大学通信が2010年2月19日に発表した10年度主要私立大学の入学志願者速報によると、志願者数トップは11年連続の早稲田大学で11万5515人(確定)となった。ところが、第2位の明治大学が11万5158人と、357人差に迫っている。明大はセンター後期の出願が残っているので、早稲田大を抜いて志願者トップに躍り出る可能性が高い、と見ている。

経済面で浪人もできなくなっている

明大に抜かれるかも?
明大に抜かれるかも?

   志願者数を前年と比較すると早稲田大は5651人減。慶應義塾大も前年より1629人少ない4万8260人(確定)だった。これに対し明大は8922人増で、法政大も8131人増と大幅に増えている。立教大学も2025人増の7万2966人(確定)、近畿大学も3584増の6万2816人(後期除く)だった。立教大以外、いずれもセンター後期の出願が見込まれるので、さらに増えそうだ。

   大学通信の担当者は、

「出願するにもお金がかかりますから、ひと頃多かった『記念受験』や、もしかしたら受かるかも知れないという挑戦をやめて、手堅い大学を受けるようになっています。検定料を節約するという理由のほかに、浪人したら私大に1年間通うくらいのお金がかかるので、それもできなくなっているからです。10年度は経済的な事情が色濃く出ました」

と話している。

入試検定料収入「早大」46億円、「明大」34億円

   私大の検定料は1校あたり3万5000円が相場で、「高すぎる」といった批判は昔からある。

   大学が出す「資金収支計算書」を見ると、いかに検定料で儲けているかがわかる。明大は09年度の入試検定料収入が34億2923万9000円。別途、大学入試センター試験手数料が1418万1298円。早稲田大学は入試検定料収入が46億8757万3334円だった。

   不景気のなか、学生を確保しようと授業料を値下げする動きが出てきているが、検定料の値下げを実施している大学は少ない。

   大学通信の担当者は、

「愛知大学などが下げましたが、不景気対策として返済義務のない奨学金制度の充実を図る方が多い。授業料が払えないというケースが出てきていますから」

といい、検定料の値下げの可能性は低いようだ。

   一方、検定料を安く済ませようと、大学入試センター試験を利用した受験制度を使う志願者も増えている。センター利用の場合、検定料は1万5000円から2万円に設定されていて、センター試験の受験料は別途かかるものの、たくさん受けるならセンター利用の方が安くなるからだ。

   とはいえ、難関大の場合はボーダーラインが高く、早慶では9割以上を正解しなければ受からないと言われている。そのためセンター利用で出願したのはいいが、結果が芳しくなかったので、結局、3万5000円を出して一般入試にも出願する人がいる。受験のチャンスが増えた分だけ受験料がかさむという問題も起こっているようだ。

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