新議員会館の総工費「1700億」 どうしてそんなにかかるのか

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   国会議員がオフィスを構える議員会館の建て替え工事が衆参ともに完了し、参議院では引っ越し作業が続々と行われている。これまでは「窒息しそう」「ウサギ小屋のように狭い」と評判が悪かった各議員のスペースは2.5倍に拡大、議員にとって、窮屈な状態は解消されそうだ。

   だが、この会館にかけられる事業費は、衆参あわせて約1700億円。「民間のビルなら半額でできる」などと指摘する専門家もおり、高コスト体質が批判を呼ぶ可能性もありそうだ。

議員に割り当てられたスペースも、2.5倍に拡大

東京・永田町の議員会館。背が高い方が新館で、手前から衆院第1、衆院第2、参院
東京・永田町の議員会館。背が高い方が新館で、手前から衆院第1、衆院第2、参院

   新議員会館の整備事業は、これまでの議員会館が建設から40年以上たって老朽化していることから、04年に計画が発表された。整備は、民間資金を活用した「PFI方式」で行われ、完成後は政府が設備を所有し、民間に維持管理・運営を委ねる仕組みだ。PFI事業としては、過去最大規模だとされる。

   建設や管理・運営に対しては競争入札が行われ、05年11月に、衆院は大林組グループが1107億円、参院は鹿島・清水・大成グループが583億円で落札。08年春に着工し、このほど建物が完成した。

   完成した会館は、衆院2棟、参院1棟で、延べ床面積は3棟あわせて約30万平方メートルで、これまでの約3倍だ。各議員に割り当てられたスペースも、40平方メートルから約100平方メートルへと、2.5倍に拡大。とにかく広いのが特徴で、衆院第1会館には300席の大会議室と、通訳ブースを備えた国際会議室も備えた。隣の旧会館から売店が移転してくるほか、新たに「セブン-イレブン」や「タリーズコーヒー」も入居する。衆院第2会館には保育施設もできる。

   衆院では7月13日に開館式が行われたばかりだ。一足早く開館した参院では、引っ越し作業が本格化している。

   旧議員会館をめぐっては、その狭さが以前から問題化しており、国会の場でも、

「今までは本当に、特に秘書さんの部屋なんかはもう2~3人いてお客さんが来たら窒息するんじゃないかというぐらい狭い。ウサギ小屋と言われていた」(公明党・弘友和夫参院議員、09年4月6日の決算委員会)
「今の議員会館、大変狭いなという実感を私だけでなくて多くの方がお持ちであろうかと思います。もうちょっと広い部屋だったら有り難いがなという思いもございます」(渡辺喜美金融相(当時)、08年6月5日の参院財政金融委員会)

といった声が多く出ていた。これが解消される形ではある。

国会の側は、「これでも、かなり節約した」との立場

   だが、この1700億円という金額が、かなり割高だとの指摘も出ている。例えば住宅ジャーナリストの桜井幸雄さんは、7月14日のテレビ朝日の「やじうまプラス」の中で、事業費が大規模になった理由を、「万が一の災害の際、防災拠点にするとことを考えてのことでは」と推測しながらも、「(民間で)考えられる額の倍」だと指摘している。

   だが、国会の側は、「これでも、かなり節約した」との立場のようで、06年6月6日の衆院決算行政監視委員会では、「個人的には実は賛成していない」とする公明党の福島豊衆院議員(当時)が

「どれだけ経費を削減するのかということで努力がなされたのかということが国民に見えないと良くない」

と質したのに対して、事務方は

「結果として落札率は約75%となり、大幅な費用削減が達成された」

などと、逆に落札予定価格の「どんぶり勘定」ぶりを示唆する答弁をしている。

   また、新会館は衆院480、参院242の定数にあわせて建設されている。参院選では議員定数の削減を掲げた政党も多く、仮にこれが実現した場合、大量に部屋が余ることになる。新会館をめぐっては、引き続き厳しい目が向けられることになりそうだ。

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