「猛暑日」記録地点が全国で急増 24日までは「灼熱地獄」続く

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   暑さが厳しさを増している。東京都心で2年ぶりに猛暑日を記録するなど各地で気温がうなぎ登りだ。熱中症で運ばれる人が急増し、死者も出ている。最高気温が38度を超えた地区と、対極の最低気温が低い場所に住む人にそれぞれ「暑さ」の現状を聞いてみた。

   「『暑い』を通り越してきついです。ジリジリきてものすごく厳しいです」。全国高校野球選手権群馬大会が開かれている前橋市の上毛新聞敷島球場でかき氷などを販売する出店を出している「いかぴっちゃんキング」の天川丈生さん(36)は、2010年7月21日昼過ぎ、汗をぬぐいながらこううなった。

東京都心で2年ぶり猛暑日

暑い日が続く
暑い日が続く

   前橋市は、7月21日昼過ぎの段階で最高気温38.5度(速報値、以下同じ)をたたき出した地区だ。天川さんによると、試合と試合の間には「かき氷をつくる手が止まらない」ほどの売れ行きで、試合中にもかき氷や冷やした飲み物がよく売れているそうだ。「何だか年々暑さが厳しさを増している気がします」。

   21日は、朝8時の段階で真夏日(30度以上)の地点が全国で50か所以上出るハイペースな暑さとなり、東京練馬で37.6度を記録するなど猛暑日(35度以上)となる場所も続出した。東京都心では、08年8月以来2年ぶりとなる猛暑日を記録した。

   結局この日の最高気温は、群馬館林の38.9度が最高となり、前橋は2位だった。上位ベスト10には関東地区の観測所名が並んだが、35度以上の猛暑日を記録したのは、福島や京都、福岡など広範囲にわたった。猛暑日を記録した地点は、梅雨明け前はほぼゼロだったのが、7月18日には11、19日には42、20日には73か所と急増中だ。

   気象庁によると、7月初旬から7月20日までの平均気温を平年(1971~2000年の平均)と比べると、西日本は0.4度高い程度だが、東日本でプラス1.7度、北日本で同2.2度となっている。また、7月20日までの「前5日間平均」を地点ごとにみると、平年と比べ茨城水戸でプラス4.6度、東京練馬で同4.5度などとプラスの地区が北海道から九州まで全国的にずらりと並んでいる。「『記録的な暑さ』は言い過ぎだが、平年より暑いのは間違いない」(同庁)。ちなみに07年8月には、埼玉熊谷と岐阜多治見で40.9度の記録が出ている。

北海道えりも岬の最高気温16.5度

   暑さのため熱中症で救急車に運ばれる人や熱中症が原因とみられる死者も出ている。消防庁が7月21日公表した「12~18日」の搬送者(速報値、以下同)は1756人で、死者は5人に上っている。「5~11日」の搬送者893人、死者2人に比べ倍増している。

   今後、暑さはどうなるのだろうか。気象庁が7月16日に発表した1か月予報(7月17日~8月16日)によると、東日本では平年より暑くなる可能性が高く、西日本と北日本では「平年並み」と「平年より暑い」が同程度の確率だという。いずれにせよ、「平年より涼しい」とはならないようだ。当面、今の暑さは7月24日ごろまで続き、いったん和らぐ見込みだそうだ。

   ちなみに7月21日(18時現在)に最低気温が最も低かったのは、北海道えりも岬だ。最高気温も16.5度までしか上がらなかった。現地の観光施設「襟裳岬『風の館』」職員の石川慎也さん(45)は、「風があると観光客の人には寒いみたいです」と話す。「私たちは23度を超えると暑いと感じますね。この辺では滅多にありませんが」。現地では、「夏の襟裳は涼しいので、ほかの暑い場所に出かける気がしない」という人もいるそうだ。石川さんは「避暑には最高ですよ。アザラシ・ウォッチングもできますし」とPRしていた。

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