長谷川洋三の産業ウォッチ
ANA会長の視点:「国家も航空会社も勢いがあるブラジルに注目」

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「航空業界も新興国攻勢だよ。ブラジルなど新興国の航空会社といかに連携するかがこれから重要になる」

   全日本空輸(ANA)の大橋洋治会長は2010年7月28日、東京都内で航空業界の今後の展望について尋ねた私にこう強調した。航空業界は米ユナイテッド航空と米コンチネンタル航空が合併を発表するなど大再編成時代を迎え、ANAもユナイテッド航空と日米間の旅客航空事業統合を推進中。「しかしこれからは新興国なしには国際展開はできない時代」という。

   大橋会長によると「ブラジルの航空会社はコスト競争力が強いうえ、国自身が成長期にあるため航空会社も勢いがある。ANAはブラジルに路線はないが、今後の旅客潜在性は強い。スターアライアンスに早急に加盟してもらって協調体制を組みたい」と強調する。

   航空業界は日本航空が会社更生法による経営再建計画を策定中など、大手も業績悪化に苦しんでいるが、2009年度大幅赤字を出したANAは2010年度上期、需要の回復などで業績が改善、加盟している国際航空連合のスターアライアンスも盟主のユナイテッド航空がコンチネンタルとの合併で米デルタ航空を抜いて世界最大になる見通しであるなど、強者との事業連携が効果をあげる可能性が出ている。「しかし今後の世界を見た場合、国際航空連合の組み合わせも激変中。独占禁止法体系の見直しも重要だ」と強調している。

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