「クマ撃ちで金儲け」はウソ 実態は「命がけのボランティア」

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「クマ肉売れる」は「神話」

   駆除したクマの死骸をどうするかは県によって異なるが、長野県では、自家消費するのはいいものの、売ってはいけないことになっている。

   北海道では、胃や歯などは生態系の分析のために県に献体しなければいけない。それ以外の部分については「有効活用してください」と市町村に伝えている。しかしハンターに回ってきても、殆ど商品価値がないという。

   肉はクセがあるので買い手はつかず、300キロの巨体でも売れるのは10キロ程度、子どもの小遣い程度にしかならない。漢方で使われる胆嚢も、中国産が出回っている現在では買ってくれる製薬会社もない。数十万円する毛皮やはく製もかつては社会的ステータスとして富裕層にもてはやされたが、20年ほど前からは県に「引き取ってくれ」と問い合わせが来るほど不人気だという。中華料理に使われる「クマの右手」も、北海道の担当者は「売れたと言うことは聞いたことがないですね」ということだった。

「クマの駆除を行っているのは市町村で、猟友会は『従事者』。少ない手当で、お願いベースでやってもらっているというのが現状なのに、『クマの肉が売れるから』という神話みたいなことを言われるとハンターの方々のやる気が削がれてしまいます」

と話している。大日本猟友会も「猟友会会員は昭和の時代には40万人いたが、今は10万人しかいません。みな、人命と農林被害防止のためにやっています。儲かるなら、会員ももっと増えていますよ」ということだった。

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