2024年 4月 20日 (土)

大学入試に「早トク」「まとめ割」 「割引プラン」で受験者数4割増

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   少子化の影響で約4割の私立大学が定員割れするなか、多くの受験生に受験してもらおうと、各大学は入試制度に様々な工夫をこらしている。ネットで出願すると受験料が割引になるところがあると思えば、携帯電話の料金プランや飛行機の割引制度と見まがうようなキャッチフレーズを掲げる大学もある。

   ツイッターなどで話題を呼んでいるのが、目白大学(東京都新宿区)が首都圏の鉄道10路線で展開している入試の早期出願に関する広告だ。

2学部以上受験すると受験料割引

   そのキャッチフレーズは、「早トク」「まとめ割」「まるっと受験」というもの。同大が「全学部統一入試」を始めたのにともなって、2009年(10年度入試向け広告)から使われているという。つまり、このキャッチフレーズが登場するのは、今回の11年度入試が2回目だ。

   「全学部統一入試」自体は、首都圏ではすでに明治大学などが行っている。受験生にとっては「1度の受験で複数の学部・学科に合格できる」というメリットがある一方、大学側にとっては「受験生を集めやすく、受験料収入の増加が見込める」「複数の学部で共通の入試問題を作るので、問題作成の負担が少ない」といったメリットがある。

   こういったメリットを「どうやったら端的に伝えられるか、学内で考えた」(目白大入試広報部)結果生まれたのが、このキャッチフレーズだという。

   「早トク」は、全国8か所で試験が受けられることをアピールするもので、「早めに申し込めば、地元で受験しやすくなり、交通費や時間などがお得」という意味を込めたという。「まとめ割」は、2学部以上受験すると、2学部目以降の受験料が1学部あたり3万5000円から1万円に割り引かれるというもの。「まるっと受験」は、1回の受験で、最大6学部14学科に出願できるというものだ。

ネット経由で出願すると、受験料割引

   このキャッチフレーズが初めて披露された10年度の入試では、受験者数が前年比で約4割伸びたという。同大では、12月15日から早期出願が始まるのを控え、

「入試改革は大きな課題で、定期的に見直しをしている。だが『それを、受験生にどう伝えていくか』が大事」

と話している。

   また、ネット経由で出願すると、受験料を割引する大学もある。首都圏では帝京大学(東京都板橋区)などがすでに行っているが、中京大学(名古屋市昭和区)では、11年度の入試から、1学科あたり5000円を割り引くことにしている。

   同大では、

「学内の受付手続きにかかる経費などを削減することができるため、その該当分を利用者に割引という形で還元する」

としている。

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