CM自動飛ばし機能が「消える」 民放連の「圧力」に屈したのか

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   録画再生時の「CM自動飛ばし」機能がついたテレビや録画機が姿を消す――こんな新聞報道が注目を集めている。CM自動飛ばしには、日本民間放送連盟(民放連)が強い反発を示しおり、圧力に屈した、との見方もでているからだ。

   「CMカット録画機 生産中止」。2011年2月10日付の読売新聞朝刊は、1面(東京最終版)で、CM自動飛ばし機能付き製品をつくっている三菱電機と東芝が、「春以降の新製品にこの機能の搭載をやめる」と報じた。わき見出しには「民放に配慮」とある。

民放連と意見交換してきたことを認める

   同機能をめぐっては、民放連の広瀬道貞会長(テレビ朝日顧問)が10年11月19日、記者会見で厳しい見方を示していた。ARIB(電波産業会)の運用規定で「広告部分のカット、スキップを自動的に行うような機能の実装などを行わないことが望ましい」とあることを指摘した上で、「これを許せば、今後同じような機能を標準装備した機器が次々と出現し、無料である広告放送はどうなるのか」と危機感をあらわにしていた。さらに「今後、メーカーと協議を行い、折衝していくことにしている」と強硬な姿勢をみせていた。

   「オートカットi」機能を使って「番組部分のみ再生」(公式サイトの機能説明)や「CM部分のみ再生」もできる製品を出している三菱電機に質問してみると、「今春以降の新製品のオートカットi機能については見直しになる」と説明した。「見直しとは機能搭載中止のことか」と質問しても否定はしなかった。見直す理由については、10年末以降、民放連と意見交換してきたことを認めつつ、「当社が総合的に判断した」とした。

   また、「おまかせプレイ」で「番組本編だけを一発再生」(同)可能製品を出している東芝は、「一般的に発表前の商品戦略については公表していない」「一般的に新機種を出す際にさまざまな機能について検討はする」と答えた。

   同様の機能付機種を、三菱電気は1990年に出している。ここに来て話が急展開した背景には、地上デジタル放送への完全移行を控えていることがある。地デジでは、番組とCMの間の識別が簡単で、以前は不完全な部分もあった「CM飛ばし」がほぼ完璧にできるようになっているのだ。

   読売報道を受け、ネット掲示板2ちゃんねるでも関心を集めていた。「何で家電を不便にする方向に動いているのか本当に理解に苦しむ」「(テレビ局の)利権利権」「何で反消費者的行為をするかね」などと否定的な声も多かった。一方、「手動で(CMを)飛ばせばいいだけ」といった冷めた意見や「昔の録画映像のCMをみると楽しい」といったCM好きの人の書き込みもあった。

似たような機能残り実質的には変わらない?

   CM飛ばし機能は家電量販店などで、製品の大きな「ウリ」として示されていることも少なくなかった。家電コンシェルジュの神原サリーさんは、「生産中止」報道について「人気のある機能だっただけに、選択肢がせばまることになり、少し残念ですね」と話した。

   一方、「自動CM飛ばしを前面に出すことをやめるだけで、似たような機能は残り実質的には変わらないのではないか」との見方を示したのは、AV機器ジャーナリストで「USTREAMがメディアを変える」(ちくま新書)などの著書がある小寺信良さんだ。

   小寺さんは、CM飛ばし機能をウリとしてうたっていた三菱電機と東芝が問題にされただけだとみる。別のメーカーの「音声量などで盛り上がり度を識別して選別再生する機能」をうまく使えば、実質的に自動CM飛ばしができる「ウラ技」もあるという。また、「自動」ではないが、ボタンひとつで30秒(標準テレビCM2本分)映像を飛ばすことができる商品を出している別メーカーもある。

   三菱の「見直し」方針については「形式上やめて別機能の形にして、CM飛ばしをうたいはしないが実質的にはできる、という形にするのでは」と推測する。あるテレビメーカー関係者に小寺さんの見方を紹介すると、「私もそんなところだろうと思ってますが…」と話していた。

   一方、民放連に対しては、小寺さんは「視聴率に関係ない録画問題に口を出したのは、スポンサーへの配慮というよりも、自分たちの威厳を示したかっただけではないでしょうか」との見方を披露した。

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