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「がんばれニッポン!」サイト ウルトラマン、漫画界、サッカー界など続々

   東北関東大震災の深刻な事態が続く中、日本を元気付けようと様々な団体、アーティスト、個人がサイトや「ツイッター」を使って応援に立ち上がり、大きなうねりになってきた。「がんばれニッポン!」「負けるなニッポン!」「立ち上がれニッポン!」・・・

「俺たちが死んでも、メルトダウンは絶対にさせない」

   ウルトラマン(円谷プロ)は大震災があった翌日、ツイッターでこう呼び掛けた。

「じしんがつづいてこわいかもしれないけれど、おとうさんやおかあさん、まわりのおとなのひとのいうことをきいていれば、だいじょうぶ。きみのことは、ぼくや、みんながまもるよ。きょうはゆっくりおやすみ」

   20歳の学生が栃木県の避難所で徹夜して作成したというサイト「prayforjapan.jp」。

   ここにはツイッターの機能を使って、被災者や日本に対する応援メッセージが世界中から集まってくる。新しいメッセージが1秒間に1回以上更新。外国語の場合は一部翻訳して掲載している。

「福島原発作業員の友人からメールが来たんだが、『俺たちが死んでも、メルトダウンは絶対に起こさせない』とだけ。大号泣した」
「東北地方の人からお仕事が入った。めっちゃ元気になった」
「これからBBC 行って来ます。昨日急遽決まった朝のニュース番組へのライブ出演。日本への思い、出来る限り頑張って伝えて来ます」
「昨日夕日をみました 離れていても同じ夕日を東北のみなさんもみてるんだと… つながっています」
「昨日、アフガニスタンの人々が日本に400万円寄付してくれたと言う。少なく感じるかもしれないがと言っていたが、日本でアフガニスタンの情勢を知らない人はいない。思いやりに朝から涙しました」

などのメッセージが流れている。

ジーコ、トルシエ元監督からも

   日本サッカー協会は3月15日、ウェブサイト「がんばろうニッポン!サッカーファミリーのチカラをひとつに!」を開設した。ここでは日本サッカー界に貢献した人々からのメッセージを掲載。ツイッターを使って全国のサッカーファンに発言の場を設けている。ここでジーコ元日本代表監督は

「日本の皆さん、大変な状態ですが頑張って下さい。私が被災地の役に立てるのなら、どんな事でもすぐに連絡してください」

   フィリップ・トルシエ元監督は

「みなさんと私は、言葉を超えた信頼の絆でつながっています。みなさんと世界との連帯、復興のための活動に、何らかの形で貢献できます。微力ではありますが、私にその心づもりがあることを、どうか忘れないでください」

   ミシェル・プラティニ UEFA会長は

「被災地の皆様をはじめ、日本の皆さんのお力になれることがあれば何でもできる準備が整っているということを日本サッカー協会を通じて改めてお伝えします」

などのメッセージを残している。

   漫画家の鳥山明さん、浦沢直樹さん、井上雄彦さん、うえやまとちさん、西山優里子さん、「涼宮ハルヒの憂鬱」のイラストレーターいとうのいぢさん、「ONE PIECE」のアニメーター横田守さんらが、ツイッターや自身が連載しているマンガ雑誌のウエブサイトに被災者に向けた応援・激励イラストを発表している。井上さんはこのイラストをポストカードか本にして販売。収益金を寄付する予定なのだという。鳥山さんは「週刊少年ジャンプ」の公式ホームページトップに、マンガ「ドラゴンボール」の孫悟空、「Dr.スランプ アラレちゃん」のアラレちゃんのイラストを公開。そこには

「被災者の皆さん、本当に大変ですが どうか絶対に負けないでがんばってください!」

という手書きのメッセージが添えられている。