「災害弱者」になかなか届かぬ支援 てんてこまいで疲労困憊の介護職員

印刷

   大震災と津波の直接の被害を逃れながら、避難所で亡くなる高齢者が少なくない。長引く不自由な生活は、「災害弱者」を追い詰めている。

   仙台市は、市内30の施設を「福祉避難所」に指定、避難所での生活が難しい障害者や認知症の高齢者を受け入れてきた。約230人。どこも満員状態だ。(河北新報3月31日

ボランティアが足りない

   その一つ、宮城野区の障害者生活支援センター「ハンズ宮城野」では3月25日現在、認知症の高齢者や心身障害者11人が、寝泊まりしている。37歳になる女性は、軽度の知的障害者で足にも障害がある。父親(75)の介助を受けながら、車いすで生活している。中学校の体育館など2カ所の避難所を経てここに移った。

   避難所は、手すりや障害者用トイレといった設備が不十分で、見知らぬ人に囲まれているという不安もある。センターには障害者用設備が整い、職員が24時間体制で見守ってくれる。父親は「障害者が生活できる環境を探すのは大変。ここに来ることができて助かった」と語る。

   しかし、福祉避難所に指定された施設はすべて定員に達し、新たな受け入れができないという。20~30人が避難先を待っている。

   高齢者のケアも限界に来ているという。陸前高田市で1200人が避難する第一中。高齢者専用の部屋でボランティアとして働く大浦貴美子さん(53)は介護に日々追われる。「支援を必要とするお年寄りは多いのに、専門知識を持つボランティアが圧倒的に少ない」。

   認知症や半身マヒの高齢者約20人。多くが排泄や食事の介護を必要としているが、専門知識のあるスタッフは数人しかいない。働きづめのスタッフの疲労はたまる一方だという。

「2週間が限界、職員にも休息を」

   読売新聞は、宮城県石巻市の特養「おしか清心苑」の窮状を伝える。定員60人の施設に、避難してきた高齢者と職員、被災した職員の家族らを加えた約120人が寝泊まりする。市街地から20キロ離れた牡鹿半島の先端にあり、ガソリンも底をついた。20数人の職員はほとんどずっと泊まり込み。体調を崩す職員も相次ぐが、近くの病院で点滴を受け、また仕事に戻っている。

   おむつや食料も不足しがちだ。停電で空気マットの電動ポンプが使えず、栄養不良が追い打ちとなり、一部の高齢者に床ずれができ始めている。認知症の悪化が見られる人もいる。

   生活相談員の木村優子さん(33)も、おむつ交換などに当たる。「精神的に不安定になった人が夜間も起きているので、仮眠も満足にとれない」と話している。

   阪神大震災を教訓に「災害弱者支援指針」がつくられた。今回、厚生労働省は全国の介護施設から被災地に職員の派遣を始めた。すでに岩手、宮城、福島の3県に200人近くが派遣されている。

   当面の緊急対応に加えて、中長期的な支援が欠かせない。仙台市は4月上旬をメドに、「施設を通常サービスに戻す」(健康福祉局)方針だ。現在避難している障害者には、それぞれの事情に合わせて、別の施設や仮設住宅に移動してもらうという。多くの避難者が今後に不安を訴えている。そして、ケアをする側も。

   阪神大震災の際、介護施設に被災者を受け入れた神戸市の社会福祉法人「神戸福生会」の中辻直行理事長は「職員も当初は気が張っているが、2週間が限界。ストレスにより、突然泣き出す、パニック状態になるなどの症状が出た。被災当事者でもある職員の休息が必要」(読売新聞)と指摘している。

インヴァスト証券

   FX投資家の中には、専門家顔負けの熱心な投資家がいる。おそらくはそんな人が「勝ち組」なのかもしれないが、少なくとも初心者が「儲かった」という話はあまり聞かない。FX投資歴5年のサラリーマン・高山俊之さん(仮名)もそんな一人だ。続きを読む

PR 2016/11/17

役立つねっと

   社内研修や業務サポートをもっと手軽で簡単に。オール優を導入すると ビジネスが変わります・・・ 続きを読む

PR 2016/11/30

  • コメント・口コミ
  • Facebook
  • twitter

このエントリーはコメント・口コミ受付を終了しました。

注目情報

生き残るために「仕事くれ!」次はあなたの会社へGO!

カス丸「クビ」の崖っぷち!?

向田邦子、阿久悠、秋元康の作品から、現代の女性像を紐解く。

「女性と文化」WEB公開講座
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中