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警察署は金庫の山 持ち主捜しはこれから

   岩手県沿岸地域の警察署に金庫が山積みになっている。がれきの山から拾得物として連日のように届けられる一方、持ち主の特定は難航している。

   自衛隊によるがれき撤去が本格化するにつれて持ち込まれる数もうなぎ登り。朝日新聞岩手版などによると、数百個の金庫が届けられた警察署がいくつもあり、各署は厳重に保管中だ。

   だが、持ち主に戻るかどうか、多くの難題が待ち受けている。津波で流されているため、拾った場所から持ち主を特定するのは難しい。持ち主が生存していても、カギを失っているケースも多いはず。遺失物法の規定で、3か月たたないと警察が勝手に金庫を開けて中身を確認することもできない。

   沿岸部は特に高齢化が進んでいて、金融機関へ預ける手間などを考えて自宅に金庫を持っている人が多かったようだ。