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返済猶予後の倒産 10年度は2.5倍の148件に

   中小企業金融円滑化法に基づいて借入金の返済猶予を申請した後に倒産した企業の数は2010年度、148件に達した。帝国データバンクの調べ。前年度に比べて2.5倍に急増した。負債総額も3029億円と、前年度の5倍超に膨らんだ。景気回復の遅れから、返済猶予を受けながらも業績が回復できずに行き詰まる企業が増えている。

   業種別では、製造業が43件と最多。全体の3割を占め、前年度の2倍に増加した。倒産企業のメーンバンクとしては、メガバンクが28件となり、前年度の3.5倍に増えた。

   なお、時限立法だった中小企業金融円滑化法は2011年3月31日に、1年間の延長が決まっている。