J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

「ホーホケキョ」で子どもたちに笑顔が戻った!【宮城・石巻発】

牡鹿半島に、動物の鳴き声と子どもの笑い声がひびきわたりました

うぐいすの鳴き声のものまねをする江戸家猫八さん(左)と江戸家子猫さん(右)(宮城県石巻市 2011年4月27日)
うぐいすの鳴き声のものまねをする江戸家猫八さん(左)と江戸家子猫さん(右)(宮城県石巻市 2011年4月27日)

   2011年4月27日、難民を助ける会は、萩原なつ子日本NPOセンター常務理事(立教大学教授)と演芸家の四代目江戸家猫八さんと二代目江戸家小猫さんとともに、牡鹿半島の小学校と避難所を訪れました。

   最初に訪れた石巻市立東浜小学校は、今週から授業が再開し、今日のイベントには、26人の生徒やご近所に避難されている方々が集まりました。

   「ホーホケキョ!」お馴染みのうぐいすの鳴き声にはじまり、その後も、犬、馬、シマウマ、鈴虫、松虫、さい、かえると様々な動物の鳴きまねに、子どもたちは大喜び。

   笑いながら、かえるの鳴き声を一生懸命練習していました。

   フィナーレは、「ふるさと」の歌にあわせて、動物や虫の大合唱。

   子どもたちの後ろに座っている高齢者の方々からも自然と笑みがこぼれ、あたたかいひとときが過ぎていきました。

「震災後、子どもたちのこんな笑顔を見たのは初めて」

「うぐいす知っている人?」という質問に元気よく手を挙げる子どもたち(宮城県石巻市 2011年4月27日)
「うぐいす知っている人?」という質問に元気よく手を挙げる子どもたち(宮城県石巻市 2011年4月27日)

   終了後、子どもたちは、「すげかった!」「さい(のものまね)ができるようになったよ!」と満面の笑みで教えてくれました。

   角田校長先生は、「震災後、子どもたちのこんなに大きな笑顔を見たのは初めてです。」「子どもたちの声、歌声、笑顔、歓声、こんなに勇気づけられるものはないです。」とおっしゃっていました。牡鹿半島、宮城県、東北、日本中が、早く笑顔でいっぱいになってほしいと思いました。

   帰りの海岸線の山道では、「ホーホケキョ!」という鳴き声が聞こえました。牡鹿半島のウグイスも、江戸家さんの来訪を喜んでいたのでしょう。

(難民を助ける会 東北事務所長 野際 紗綾子)


「ずっと大ファンだったんです!」と江戸家猫八さん(右)の手を<br />固く握りしめる被災者の女性(宮城県石巻市 2011年4月27日)
「ずっと大ファンだったんです!」と江戸家猫八さん(右)の手を
固く握りしめる被災者の女性(宮城県石巻市 2011年4月27日)
イベントの事前打ち合わせにて。<br />「今はまだ余震を怖がったり表情がない子もいますが、<br />友だち同士で遊んだりする中で、少しずつ回復してきています」<br />と語る、東浜小学校の角田校長(中央)。右は難民を助ける会の野際紗綾子<br />(宮城県石巻市 2011年4月27日)
イベントの事前打ち合わせにて。
「今はまだ余震を怖がったり表情がない子もいますが、
友だち同士で遊んだりする中で、少しずつ回復してきています」
と語る、東浜小学校の角田校長(中央)。右は難民を助ける会の野際紗綾子
(宮城県石巻市 2011年4月27日)

当日のイベントの様子を動画でご覧いただけます

【お知らせ】
東日本大震災・緊急支援 チャリティコンサートを開催します。
収益は、東日本大震災で被災した方々の支援活動に充てさせていただきます。多くの皆さまのご来場をお待ちしております。
日時:5月21日(土)午後2時開演
会場:学習院女子大学 やわらぎホール
出演:加藤タキ(司会)・サパトス(木村純、三四朗)・鈴木厚志(ピアノ)
詳細はこちらから
http://www.aarjapan.gr.jp/join/event/2011/0521_500.html



認定NPO法人 難民を助ける会
1979年、インドシナ難民を支援するために、政治・思想・宗教に偏らない市民団 体として日本で設立された国際NGOです。
2011年3月11日に発生した東日本大震災を受けて、地震発生当日より活動を開始。宮城県仙台市と岩手県盛岡市に事務所を構え、緊急・復興支援を行っています。
活動にあたっては、特に支援から取り残されがちな障害者や高齢者、在宅避難者、離島の住民などを重点的に支援しています。食料や家電などの物資の配布、炊き出し、医師と看護師による巡回診療など、多面的な活動を続けています。
■ホームページ http://www.aarjapan.gr.jp
■ツイッター  http://twitter.com/aarjapan