リコーが「ペンタックス」買収 デジカメ「弱者連合」に未来はあるのか

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   リコーが2011年秋、「ペンタックス」ブランドのデジタルカメラ事業をHOYAから買収する。カメラ事業に強い思い入れを持つリコーの近藤史朗社長は、往年の名ブランドが手に入るとあって「お嫁に来てもらうようなもの」と大喜びだ。

   しかし、国内デジカメ市場シェア8位のHOYAと9位のリコーという下位同士の提携だけに業界では「前途多難」との見方も浮上している。

HOYAの買収ブランドにラブコール2年

   リコーの近藤社長は買収を表明した会見で、HOYAとの交渉の発端について「2年くらい前に『会って話をしたい』と申し上げ、こんなカメラを作りたいという話をした」と述べ、ラブコールを送り続けていたことを明かした。

   オフィス向け事務機器が主力のリコーは、消費者向けのビジネスを確立することを課題と考えている。新たな収益源の確保は経営基盤強化につながるうえ、「消費者にブランドが認知されている企業の方が、優秀な人材を獲得しやすい」(リコー関係者)ためだ。また、技術畑出身の近藤社長は趣味の面でもカメラマニアとして知られ、同社が戦前から手がけるカメラ事業に対する思いは人一倍強い。「リコーの成長戦略はデジカメ強化」との信念から、一眼レフや小型のレンズ交換式デジカメ「ミラーレス」の技術を持つペンタックスの買収を決断した。

   対照的にHOYAは、2007年に旧経営陣の反発を押し切るような形でペンタックスを買収した当初から、カメラ事業への執着は薄かった。買収の目的が内視鏡などの医療機器部門だったからだ。プレーヤーが乱立するデジカメ事業は「単独での生き残りは困難」と早い段階で見切りをつけ、国内外の企業への売却を検討していた。鈴木洋最高経営責任者(CEO)は会見で「苦労もしたが、リコーにバトンタッチできて、ある意味ほっとしている」と本音をもらした。

キヤノンやニコンに遠く及ばない

   両社の思惑がピタリと一致して再編に発展した形だが、ペンタックスのカメラが新天地で再び輝けるかは心もとない。デジカメ市場でHOYAとリコーは両社のシェアを合わせても6%台、今のHOYAと同じ8位にとどまり、キヤノンやニコンには遠く及ばない。

   近藤社長はリコーのカメラ事業の現状について「カメラ好きが好きなように作っている。もう少しビジネスにしなければいけない」と指摘し、スリム化の必要性にも言及した。リコーは今回の買収発表に先立つ5月、1万人規模のリストラも発表しており、人員削減を進めながら、海外案件も含めて積極的な投資を繰り返す近藤社長に対し、社内からも「勝算はあるのか」と不安の声が聞かれる。

   市場でも「『弱者連合』のデジカメ事業が成長のけん引役になるとは思えない。リストラ費用と買収費用が重荷となり、収益にマイナスになるだけ」(アナリスト)と厳しい評価が目立つ。

   二つの老舗のブランド力と技術力をどう融合していくのか。リコーが早期にシェア拡大策を打ち出せなければ、価格下落と競争が激しいデジカメ市場で存在感を示せず、社内外の懸念が現実化する恐れもありそうだ。

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