東証のプロ向け株式市場 ようやく第一号上場も前途多難

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   東京証券取引所傘下で、「プロ向け」に設けられた株式市場「東京AIM(エイム)」に2011年7月15日、上場第1号が登場した。創薬ベンチャーの「メビオファーム」で、東証にとっては待望の案件。ただ、肝心のプロ向けに人気がなく、売り先行で「初値」がなかなか付かず、売買成立は5営業日目の22日。しかもAIMが初日に示した1200円から大幅に切り下がった286円で、新市場の前途多難も予感させている。

   AIMは、2009年6月に「取引参加者をリスク管理にたけたプロの投資 家に限定することで、審査基準を緩和し、上場への門戸を広げる」との触れ込みで、鳴り物入りで開業した。かつては100社を超えるのが当たり前だった新規上場が数十社にとどまる現状を打開するためでもあった。

上場審査は株式の発行を引き受ける証券会社が担当

   しかし、2008年秋のリーマン・ショックのすぐ後というタイミングの悪さも手伝い、開店休業状態が2年ほど続いてしまった。東証の斉藤惇社長は7月26日の定例記者会見で、「(メビオファームの上場を)産みの苦しみととって、今後後続の会社が複数出てくることを期待している」と述べた。

   ただ、開店休業が続いたのは、単に株式市況が悪かったからというだけではなく、制度設計にも問題がありそうだ。

   例えば、AIMの場合、上場の審査は取引所ではなく、株式の発行を引き受ける証券会社が担当する。証券会社にすれば、取引所から審査という仕事をもらう形になる半面、審査した上場企業が不祥事を起こしたりすれば、責任を問われかねない懸念もある。このため「大手の証券会社は二の足を踏んだ」(東証関係者)とされている。実際、メビオファームの上場を引き受けたのは、フィリップ証券。「アジアで強い」(斉藤社長)とは言うものの「正直言ってあまり耳慣れない会社で、従業員は百数十人という。

「存在意義ゼロでしょう」

   また、初値がつかなったのは、メビオファーム自体の信用度が低かったことも影響したようだ。メビオファームは当初、上場時に新株発行を予定していたが、「必要なくなった」として直前になって急遽中止するなど「対応にやや不透明さがあった」(市場関係者)。業績的には2012年3月期は最終(当期)損益が13億円の黒字と予想するものの、2011年3月期は2億円の赤字で、プロもなかなか手を出しにくい。そうした中で、既存株主のベンチャーキャピタルが上場時に売り急いだことから、しばらく値が付かなかった、ということのようだ。

   「プロ中のプロ」である、SBIホールディングスの北尾吉孝社長は、7月28日の決算会見の席上、「あの会社(メビオファーム)では値が付かないと思っていた」と発言。「AIMなんて存在意義ゼロでしょう」とまで酷評した。

   2011年の国内の新規上場は、昨年(22社)よりは増えて、30社程度と見られているが、低レベル。起業パワーを市場制度で底上げするのはなかなか難しいのが実情だ。

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