2024年 4月 26日 (金)

収束しそうにないmixi「足あと」問題 再変更発表に「中途半端」と反発の声

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

「フェイスブック化」の推進が影響?

   mixi内には「機能要望ページ」がある。そこでは、「足あとのリアルタイムの履歴表示を残してください」との要望事項が6万3000件以上の支持を得ている。コメントを見ると、今回の笠原社長の発表に対しては不満が並ぶ。

「何の改善にもなってません」
「元に戻してくれって言ってるだけなのになぜ出来ない?」
「5日ごとは意味が無いのでリアルタイムに戻してください」

と手厳しい。

   足あと機能復活を希望する理由は、mixi上で面識のないユーザーと友達になれる機会が減ったという意見が多い。見ず知らずの訪問者については、かつては履歴をたどって相手を特定できたが、現在は「ストーカー」のような悪質ユーザーが自分のページに来ても、その事実すら知る術がなく、「気味が悪い」と怯える人もいる。中には「(足あと機能が)ないことに慣れてきちゃいました」と受け入れる声もあるが、「復活派」に押され気味だ。

   運営会社のミクシィは8月31日、mixiのロゴを一新すると同時に、「mixiページ」という新機能をスタートした。個人や企業に向けて、デザインやメニューを自由にカスタマイズできる独自ページの開設を促す。同様のサービスは、既に「フェイスブック」が実施しており、これに追従したともみられる。実は足あと機能変更も、フェイスブックやツイッターの影響を受けていたようだ。

   2008年以降、mixiにはツイッターのように短文を投稿する「mixiボイス」やアプリの拡充、さらにはフェイスブックに実装されたものと同様の「イイネ!」ボタンが加えられた。ミクシィの公式ブログによると、以前は日記や写真の投稿に対して、それを見に来た人がコメントや足あとを残すことでコミュニケーションが図られていたが、最近は「イイネ!」に代表されるように気軽で素早く簡単なツールを介しての交流が主流になってきたようだ。mixiが、言わば「フェイスブック化」を積極的に進める半面、独自文化として息づいていた「足あと機能」が脇に追いやられたと考えられなくもない。

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