2024年 4月 20日 (土)

日用品・古着、喪服の無料バザー【岩手・宮古発】

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入場制限をかけさせて頂きましたが、止まらない人の波。品物事に分類された
ブースで、皆さまお目当てのものを手にされていました。
入場制限をかけさせて頂きましたが、止まらない人の波。品物事に分類された ブースで、皆さまお目当てのものを手にされていました。

(いわてゆいっこ盛岡)

   7月30日、31日の2日間にわたり、宮古市立磯鶏小学校体育館で、3回目となる無料バザーを行いました。提供した物資は地元の上村地区町内会、札幌のカリタスジャパン、私たちいわてゆいっこ盛岡がそれぞれ募り、調達したものです。


   1日目は日用品。午後2時からの予定でしたが、午前10時頃には人が並び始めたとの情報が入り、焦りながら準備を進めました。前回までの公民館の何倍もある広さの体育館に並べると、大量だと思っていた物資も少なく見えます。

   いよいよスタート。みなさんお目当てのコーナーめがけて駆け出し、会場はすぐにいっぱいに。事故を防止するため、一旦入場制限をかけました。人気が高かったのは食品や制汗スプレー殺虫剤などの衛生用品。ゆいっこメンバーお手製の梅干はとても喜ばれました。ほとんどの物に個数制限を付けていましたが、最初に入場した方たちが帰る頃には、古着やトイレットペーパーなどの一部の品物しか残っていませんでした。その後も終了時間の3時半まで人の流れは続きました。


   それから地元のお手伝いの方々とお茶っこを飲み、翌日の準備にかかりました。夕方、日帰りするメンバーを見送り、残る10名がコーディネーターの須賀原さんのお宅へ。よく味の染みたお煮しめや天ぷらなど、おいしい夕飯をごちそうになり、にぎやかな雰囲気の中、お酒もすすみます。次の日のこともあるので、日付の変わらないうちに就寝。


サイズ分けしてハンガーにかけられた品々を手にとり、思い思いに選ばれていました。
サイズ分けしてハンガーにかけられた品々を手にとり、思い思いに選ばれていました。

   2日目は今回の目玉である喪服です。紳士物が約200点、婦人物が約500点。用意した40本のハンガーラックにかけきれないほどの点数が集まりました。お供え用の線香・ろうそくのセットも準備万端。ゆっくり選んでもらいたいので、この日は前日よりも少ない人数で入場してもらいました。普段にも着られる黒いブラウスやジャケット、スカートなどもあり、みなさん1点、2点と手に取っては鏡の前で当てたり、試着したり、思い思いに選んでいました。予定通り11時半に終了し、お昼を取るために会場を離れようとしました。でも引き続きちらほらと人がやってきます。午前中に取材、お昼に放送されたNHKのニュースを見たという方々でした。せっかく足を運んでくださったので、2時頃まで延長することに。


   前日ほどの混雑ではなかったので、接客しながら被災者の方と少しお話する機会がありました。津波が来た時のこと、現在の生活や仕事のこと。話し始めると止まらない人もいました。みなさん口を揃えておっしゃるのは、「全部流されてしまったので助かります。」ということ。震災後、お葬式などには借りた喪服で参列していた人も少なくないそう。自分の生活を取り戻すお手伝いが、少しはできたかな、と思います。

   事前の打ち合わせで、「足が無いから行けない」という声を耳にしていました。そこで、日頃私たちがお世話になっているOKバスさんにご協力いただき、両日とも3か所の仮設住宅を回る無料送迎バスを運行、大好評でした。こうして2日間のバザーは、大成功に終わりました。


メンバー全員で。高校生2 名&名古屋からも泊りがけで参加頂きました。
メンバー全員で。高校生2 名&名古屋からも泊りがけで参加頂きました。

   今回初めて経験したことが2つあります。30日の午前中には、盛岡市立見前中学校の生徒さん約40名が、喪服や今後仮設住宅に配布する敷きパッドの運搬を手伝ってくれたこと。そして、盛岡商業高校2年の女子生徒2名が、泊りがけで参加してくれたこと。この先10年近くかかるであろう復興に向け、支援活動の中心となる若い世代の方たちが、現地での活動に関わってくれたことを、心強く、励みに感じました。

   バザー開催に当たり、たくさんの方から様々なご支援、ご協力をいただきました。本当にありがとうございました。



ゆいっこ
ゆいっこネットワークは民間有志による復興支援団体です。被災地の方を受け入れる内陸部の後方支援グループとして、救援物資提供やボランティア団体のコーディネート、内陸避難者の方のフォロー、被災地でのボランティア活動、復興会議の支援など、行政を補完する役割を担っております。
ゆいっこは、「花巻」「盛岡」「北上」「横浜」「大槌」の各拠点が独立した団体として運営しておりますが、各拠点の連携はネットワークとして活用しております。
■ホームページ http://yuicco.com/
■ツイッター @iwate_yuicco

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