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高級別荘地に「ニューハーフ」遺体 「猟奇」事件に憶測広がる

   長野・八ヶ岳の高級別荘地で男性の変死体が見つかった。被害者はニューハーフではないかと見られている。

   様々な憶測が出ている。一体何があったのか。

痴情のもつれによる犯行説などなど

「ニューハーフの人というのは、この辺りでは聞いたことがありません。遺体が見つかったのは、買い主が決まっていない分譲地で、困惑しています」

   別荘管理事務所の担当者は、取材に対し、こう話す。

   遺体が見つかった八ヶ岳高原の「海の口自然郷」は、著名人も含め1300戸の別荘オーナーがいる。うち1人のオーナー男性(61)が2011年10月9日にキノコ採りをしていて、毛布にくるまれ、土が被せられた遺体の一部を見つけた。

   報道によると、死後2、3か月が経っており、一部が白骨化していた。死因は不明。骨盤の形などから、30~50歳の男性らしい。肩まで伸びた茶髪が特徴的で、胸には豊胸手術の跡があった。そして、女性用の白っぽい7分袖のTシャツと青線が2つ入った黒か紺系の半ズボンを着用していた。

   さらに、右腕の上部に長さ18センチにわたる人魚の入れ墨が彫ってあった。

   長野県警佐久署では、現場の状況などから死体遺棄事件とみて調べている。

   男性がニューハーフかどうかははっきりしないが、ネット上では、そうであることを前提とした憶測が次々に出ている。

   ニューハーフがらみでは、過去にも交際を巡る殺人事件が起きたことがある。ネット上では、今回の事件についても、「痴情のもつれによる犯行」ではないかとみる向きがある。あるいは、女性だと思っていたら実は男性だったので逆上して殺したのではないか、といううがった見方もあった。

「人魚の入れ墨はよくあるデザイン」

   ニューハーフらしいことや人魚の入れ墨を彫ってあることから、被害者の特定はそれほど難しくない可能性がある。

   そこで、東京都内のニューハーフパブを取材すると、人魚の入れ墨について、ある店は「若い子には入れ墨が多いですが、特に人魚のデザインがはやっているとは聞いていません」と話した。別の店も「そのような入れ墨の知り合いはいないし、はやっているわけでもない」と答えた。

   東京都内の刺青ショップによると、人魚は男女を問わずよくある入れ墨デザインで、ニューハーフだからということは考えられないという。警察が公表した入れ墨スケッチだけでは、だれが彫ったかも分からないとしている。