贈答用リンゴ農家に打撃 福島原発「風評被害」に泣く

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   福島県の2011年シーズンのリンゴ収穫が終わった。福島第1原発事故から9か月が経つが風評被害は残っており、リンゴ販売の中でも特に贈答用と加工用の販売へは大きな影響が出ている。

   「約7キロ箱の農家の手取りが、例年1箱2000円のところが100円。これじゃあやっていけない、という時期もあった」。福島県北部のあるリンゴ農家は、今シーズンの異例ぶりをこう振り返った。

福島県は「果樹王国」

   「果樹王国」として知られる福島県はリンゴ栽培も盛んで、収穫量は例年、全国5位か6位あたりを占めている。品種では、お歳暮などに使われる「ふじ」が少なくとも6割以上ある。リンゴ農家は2500戸強で、多くはモモやナシなども栽培している。

   福島県農林水産部によると、リンゴを市場には流さず、インターネット販売などにより高値で需要がある贈答用としての販売に力を入れる農家が年々増える傾向にあった。しかし、今季は風評被害のため、その流れに大きな逆風が吹いた。

   福島市で「ふじ」を中心に約1ヘクタールのリンゴ園を含む平井果樹園を営む平井喜弘代表(45)は今季、例年は行わない農協(JA)へのリンゴ出荷を行った。贈答用の注文量が「3割程度」も減ったからだ。

   といっても、注文をしてくれた常連客の数が減ったわけではない。例えば「例年は1人で5か所へ送っていた人が、今年は3か所に減らした」といったことが相次いだのだ。

   贈答用の値段設定は例年とはほぼ変えず、品により10キロ3000円~5000円などで扱った。常連客から問い合わせが入ると、県によるモニタリング調査など安全確保への取り組みを説明した上で、「お歳暮を受け取る人に福島産リンゴで良いか、希望を聞いてみて下さい」と答えていたそうだ。

   福島県農林水産部によると、リンゴの放射性物質モニタリング検査を定期的に、また収穫時期には集中的に実施した。不検出のものが多く、検出されても1キロあたり50ベクレル以下のものが大半で、最も高い値が出た1例でも100ベクレル以下だった。国の暫定基準値は「500ベクレル以下」だ。

加工用の扱い量3分の1に

   県ではリンゴなど農産物のモニタリング検査結果を県サイト上の「ふくしま新発売」ページで公表している。作物ごとに検索できる仕組みだ。

   平井さんは「マスコミは様々な分野で『基準値を超えた』というときだけ大騒ぎするが、基準値を大きく下回った、不検出だった、という話もきちんと伝えて欲しい」と話していた。

   JA全農福島によると、贈答用の出荷は、JAは関与しておらず、統計的な数値ははっきりしないが、例年より2~3割は売上高が落ちているとみられる。また、加工向けは風評被害で業者から敬遠され、扱い量が例年の3分の1にまで落ち込む影響が出たという。

   一方、JAを介した一般市場流通分のうち、特に「ふじ」については、「懸念したほどの価格下落はなかった」。寒くなる時期が遅れたことなどの影響でリンゴ流通量が全国的に減ったため、相対的に福島産リンゴへの需要もある程度確保されたためとみられる。

   東京電力への補償請求も行ってはいるが、「価格下落幅」が基準となるため、早生種を除くリンゴについては「特別大きな請求額ではない」そうだ。

   あるJA関係者は、リンゴだけでなく来年、2012年の農作物について、消費者の目が一層厳しくなる可能性があると心配している。今は緊急事態として「基準値以内」で理解を示してくれる消費者も、来季は「不検出でないと安心できない」と変わるかもしれない。そうした声はすでに出ている。

「消費者はどんな情報を求めていて、どうすれば安心してもらえるか、知恵を絞る。国にも安全対策の徹底を求めたい」

と話していた。

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